大妻多摩中学高等学校

第150段

 今年は選挙の年かもしれない。少子高齢化や年金、増税など問題はたくさんある。ところで選挙となると、また「マニフェスト」が話題の中心になるのだろうか? マニフェストを国民に提示して、政策本意で選挙を戦うということは、確かに分かりやすい。「なれ合いや縁で人を選ぶ」という問題から脱却するためには、一定の成果はあったと思う。

 だが、「マニフェスト選挙」で日本は良くなったのか。訳すと「政権公約」である。いわばこれは契約なのだ。偏見かもしれないが、この「契約」という白黒つける線引きは、日本の風土になじみにくいのではないか。どうも欧米的発想のように思えてならない。

 国際化とは何でもかんでも西洋の価値観を受け入れることではないと思う。少し立ち止まって改めて「マニフェスト選挙」の是非や功罪を考え直してみるのはどうだろうか。

井の中の高野聖