大妻多摩中学高等学校

第153段

 今ちまたでは、「維新」やら「船中八策」などの言葉が話題となっている。幕末や坂本龍馬が好きな日本人はこの言葉に弱い。「明るい明治」「元気な明治」を演出するにはもってこいだ。

 しかし、それで本当によいのだろうか。何事も冷静に考えることが大切だと思う。明治維新は本当に正しかったのか?坂本龍馬は本当に英雄なのか?「物語」としてでなく「歴史」としてみたとき、明治維新の不完全さがあの悲惨な昭和の戦争につながっていったのではないのか。

 維新という「気分」に踊らされて、間違った判断をしなければと少し不安な今日この頃である。

井の中の高野聖