大妻多摩中学高等学校

第155段

 ラジオを聞いていた時、興味深い話に出会った。

 「読了と完読について」というものだった。読了とは「本をただ読み終えただけ」を意味する。読み終えた達成感はあるが本質的にどこまで深く理解しているかは怪しい。

 一方、完読とは、「読み終えて、内容もすべて言える。本文に出てくる重要な言葉もすぐ浮かぶ」ほどの読書ということだ。

 実際には著名な作家でも、蔵書の1割程度しか完読していないらしい。それくらい深く読み込むことは難しいのだろう。

 今年3回目の朝読書が始まった。同じ本を何度も読み倒し「完読」を目指すのはどうだろうか。「読書百遍意自ずから通ず」ともいう。新たな発見があるかもしれない。

井の中の高野聖