大妻多摩中学高等学校

第158段

 戦国大名で有名な武田信玄は、自らが定めた甲州法度之次第の最後の条文で、以下のように述べている。
 「自らの行動が法度の内容に反するものであれば、身分の上下を問わず申し出るがよい。道理にまかせて従おう。その覚悟をここに示す」
 信玄自身も法度を守るという覚悟を皆に示し、その評価に自分をさらしているのである。組織の頂点に立つものがあえて周囲の評価にも耳を傾けるという姿勢は潔い。
 この謙虚さは現代においても参考としたいものだ。まさに「歴史に」学ぶとはこういうことだろう。 

   井の中の高野聖