大妻多摩中学高等学校

第160段

 毎年思うのだが、大妻多摩の卒業式は本当にすばらしい。もしかしたら今どき?ではないのかもしれないが、厳かな雰囲気をしっかり守りつつ、一つ一つの次第が進められていくのである。

 生徒は儀式をこなしていくことで一回りも二回りも大きくなっていく。礼の仕方や賞状の受け取り方、そして歌……。卒業生も在校生も儀式を作っていくなかで一体化していくのだろう。

 ところで今回、高校の卒業式の練習では、教員ではなく生徒による指導で歌の練習を行った。これが実に良かった。もちろん事前に教員からのアドバイスもあったのだろうが、約500人の生徒を前に、的確に、時には自らも声を出しながら教員顔負けの指導をやっていた。このような人材が育っていることに私たちも自信を持って、生徒に任せられるところは勇気を持って任せてみてはと改めて感慨深く思った。

井の中の高野聖