大妻多摩中学高等学校

第168段

 私たちは、「外国」というとどうしても欧米を思い描いてしまう。明治以来、「近代化すなわち西洋化」であったことが影響しているのだろうか。そして昭和の敗戦以降、アメリカ一色に染まることが生活の向上であるかのような錯覚が、ほぼ共通した価値観となってしまっている。アメリカ型の資本主義や民主主義は今や一方の「正義」なのだろう。

 だが、それだけでよいのだろうか。本当の国際化とは、キリスト教文化圏のみに触れることではない。世界には、多様な宗教が存在し、さまざまな文化や習慣がある。それらへの理解と共感こそが真の国際化ではないか。

 大妻多摩では、本当の意味での国際化に切り込んでいくため、今までの「ニュージーランドセミナー」に変わり「トルコセミナー」実施に向けて動き始めている。文明の十字路としてアジアとヨーロッパをつなぐ国だ。

 海外セミナーは、これでイギリスとトルコになる。このバランスこそ大妻多摩の良さなのだろう。ぜひ、在校生もトルコに興味を持ってもらいたい。外国はイギリスやアメリカばかりではない。

井の中の高野聖