大妻多摩中学高等学校

第176段

 大妻多摩は、学校での授業ばかりでなく、校外での見聞も教育の一環として重視している。例えば、都内の名所をいろいろ見て回ったり、特別展を見学することもある。時には古典芸能である歌舞伎に親しんだりもする。

 この体験は、その時のみで終わるものではない。5年たって10年たって、大人になった時、「あの時にそう言えば、ここに来たなぁ」とか「高1の時、観たのと同じ演目だった」など、よい想い出となって再び活きてくるのである。

 ある人、たしかアインシュタインだったか? がこんなことを言っている。

 「教育とは、学校で習ったことをすべて忘れた後に残っているものである」

 ひょっとしたら、授業でいろいろ教え込んでいることより、ちょっとした想い出のなかに教育の本質があるのかもしれない。

井の中の高野聖