大妻多摩中学高等学校

第183段

 毎日新聞の「余録」(5月11日)を読んでいたら、日本とトルコとの出会いについて書かれてあった。明治時代におきた「エルトゥールル号」にちなむ話である。この事件以来、トルコ国民の間では、「エルトゥールル号」の名は日本とトルコの友情のシンボルとなったという。あまり知られていない話かも知れない。
 明治時代の外交となると、どうしても西洋との関わりが中心になってしまう。条約改正のきっかけともなった「ノルマントン号」は聞いたことがあっても、トルコとの絆の始まりとなった「エルトゥールル号」については知らないというのが現実ではないか。
 二つの国が深い友情をもつにいたった事件についても学ぶことが、本当の意味での国際教育として必要なのではと、今改めて感じる。
 今年は、いよいよ大妻多摩で始めての「トルコセミナー」が始まる。アジアの絆を大切にする一歩になればすばらしい。

井の中の高野聖