大妻多摩中学高等学校

【校長室より】「古代への飽くなき憧れ」-1300年余の歴史をもつ奈良と京都へ、高2修学旅行

10月1日から5日までの4泊5日、高校2年生は高校生活最後となる修学旅行に出かけ、わたしもこの旅行に同行しました。この週は、中学3年生は広島、岡山へ3泊4日の修学旅行にでかけ、中学1年生は皇居、上野、日本橋など都心をバスでまわり、中学2年生は鎌倉へ遠足、高校1年生はグループに分かれて上野や浅草などの東京下町をまわり自主研修をしました。

本校では、イギリス語学セミナーやトルコでの異文化体験、さらにイギリス・オーストラリア・ハワイへのターム留学など、国際的な視野を養うための海外セミナーがいくつも用意されていますが、優れた国際人になるためには、日本人として日本の歴史と伝統を深く理解しなくてはなりません。歴史はもちろんのこと、日本古来の習慣やしきたりなどを知り、日本人としてのアイデンティティを自覚してこそ、優れた国際人になることができるのです。

修学旅行の冊子の冒頭には、高校生たちの「みずみずしい感性が、飽くなき憧れに導かれて接するとき、文化遺産を通して、古代人との素敵な会話が始まるに違いない」、と書かれています。この旅行のために生徒たちは日本の歴史を学び、神社や寺の建築の種類、如来像と菩薩像など仏像の違いを確かめ、枯山水や回遊式庭園など京都の庭園様式を知るとともに、神社仏閣を参拝するときの作法や日本料理やお抹茶をいただくときの作法を事前に学んできました。机上の学習があったからこそ、実際に奈良や京都の地に降り立ち、文化遺産を目の前にしたときの感動は計り知れないと思います。

 

奈良 室生寺① 奈良 室生寺② 奈良 唐招提寺講堂
奈良 室生寺にて。
奈良 室生寺にて。 奈良 唐招提寺講堂にて。

 

宿泊は奈良も京都も由緒ある日本旅館、生徒たちは班ごとに畳の部屋に布団を敷いて寝起きします。毎晩の室長会議では、部屋のスリッパの整理、洗面所や風呂場の掃除後片付けや挨拶など、生徒たちは自分たちの行動を反省し、翌日からは互いに声を掛け合って直していくことによって集団生活の規律を学んでいきます。

 

奈良公園 奈良 東大寺大仏殿 奈良 薬師寺金堂 東大寺
奈良公園にて。
奈良 東大寺大仏殿にて。
奈良 薬師寺金堂。
東大寺にて。

 

旅行中はほとんどはクラスごとに行動しますが、奈良では班に分かれて、稲穂や柿の木があるのどかな飛鳥路を自転車で巡り、古墳群や寺社を訪れて万葉人の息吹を感じたようです。飛鳥地方では環境条例によって高層建築は規制されており、灰色の瓦屋根の低層の建物が田んぼや樹木の影に見え隠れし、景観を損ねないように、マクドナルドやコンビニも建物やマークなどは地味な色で統一されているそうです。また京都でも班ごとの自主研修が行われ、八つ橋作り体験や着物着付け、映画村などにでかけ、時間ぎりぎりまで楽しい時を過ごしました。

 

京都 三十三間堂 「順正」
京都 三十三間堂にて。
南禅寺わきの「順正」で
湯豆腐をいただく。

 

幸いお天気に恵まれ、紅葉の季節には少し間がありましたが、生徒たちは数々の文化遺産にふれ、クラスや学年としての絆をいっそう深める素晴らしい機会になったと思います。