大妻多摩中学高等学校

【校長室より】「日常の五心」

白薔薇

白薔薇

大妻コタカ先生の生家の一室には、次のような言葉が書かれた色紙が掛けられているそうです。

「はい」という素直な心
「すみません」という反省の心
「おかげさまで」という謙虚な心
「私がします」という奉仕の心
「ありがとうございます」という感謝の心

コタカ先生は日頃から「礼儀にかなった言葉は、美しい容貌以上に美しい。作法の整った動作は、美しい服装以上に美しい」とおっしゃっていました。日常的な「ごきげんよう」の挨拶はもちろんのこと、「はい」「ごめんなさい」はきちんと言えるように、人に用を頼むときは「すみません」「お願いします」「ありがとうございます」という言葉を忘れずに、常に感謝の気持ちを持つことが大切ともおっしゃいました。

みなさんは家族やお友達と毎日の挨拶をきちんとしていますか? 朝起きたら「おはようございます」を言い、食事に前と後には「いただきます」と「ごちそうさま」、出かける人には「行ってらっしゃい」、学校に行くときには「行ってきます」、帰宅したら「ただいま」、帰宅してきた人には「おかえりなさい」、就寝するときには「お休みなさい」など、声に出して言っていますか? わたしたちには当たり前のようですが、このような挨拶言葉は実は日本特有であり、もちろん英語にも当てはまる表現があるものの、日本語ほどしっくりきません。
日本語の決まった表現に慣れているみなさんは、海外でのホームステイ先などでちょっと戸惑うかもしれません。家族の誰も「いただきます」を言ってくれない、いつ食事を始めたらいいのかしら、と。あえて言うとすれば「いただきます」は“Let’s eat.”、「ごちそうさま」は“Thanks for the nice meal.”、「行ってきます」は“I’m leaving.”、「行ってらっしゃい」は“See you! Have a good day.”、「ただいま」は“I’m home.”となるでしょうか。

もちろん朝、昼、晩の挨拶は万国共通です。英語圏の子どもたちが言葉を覚え始めたときに親からまず教えられるのが挨拶と“Thank you”、“Excuse me”、“Please”だと言われます。「ありがとうございます」、「すみませんが」、「どうぞ~してください」は、いずれも相手を敬い思いやる気持ちが込められています。

コタカ先生もおっしゃっているように、きちんとした挨拶ができれば、相手も挨拶を返してくれて互いの気持ちが通じあい、コミュニケーションがうまくいくというものです。