大妻多摩中学高等学校

【校長室より】女の子は何にでもなれる、何でもできる!

「女の子は何にでもなれる、何でもできる!」

スノボ金メダリストクロエ・キムのバービー人形。
・スノボ金メダリスト
クロエ・キムのバービー人形
・画家のフリーダ・カーロ
のバービー人形

“She can be anything”はバービー人形のキャッチフレーズですが、今年の国際女性デー(International Women’s Day、2018年3月18日)を祝って、マテル社は女の子にとってグローバルなロールモデル17名を発表しました。背景も分野も異なるこれら17名の女性たちは次世代の女の子たちに影響力があり、母親たちが自分の娘たちになってほしいと願う女性たちでもあるのです。マテル社のメッセージは次の通りです。

 

Barbie is committed to shining a light on empowering role models past and present in an effort to inspire more girls.
(バービーはより多くの少女たちを勇気づけるために、過去と現在の有能な女性ロールモデルたちに光を当てています)

この17人の女性のうち、14人はマテル社が2015年から始めた ” Shero “ プログラムの2018年版の14名、そして3名の”Inspiring Women”(影響力のある歴史的に著名な女性たち)です。” Shero ”とは She +Hero が一緒になったもの。2015年以来マテル社は道を切り開き社会で活躍するヒーローの人形を製作しています。

まず現代活躍する14名の女性を挙げてみましょう。

  • Patty Jenkins(パティ・ジェンキンス、1971~): アメリカ、映画監督。映画『ワンダーウーマン』で100万ドル以上の興行収入を上げた。(現在47歳)
  • Chloe Kim(クロエ・キム、2000~): アメリカ、2018年平昌オリンピック、スノーボード女子ハーフパイプで金メダル獲得。アジア系。(17歳)
  • Bindli Irwin(ビンディ・アーウィン、1998~): オーストラリア、女優、TVパーソナリティ、歌手。動物園経営者、環境保護運動家の跡を継いで野生動物保護活動を行っている。(20歳)
  • Nicola Adams(ニコラ・アダムズ、1982~): イギリス、2016年リオ五輪ボクシング金メダリスト。(36歳)
  • Cagla Kubat(カグラ・クバット): トルコ、ウィンドサーファー。ウィンドサーフィン養成学校を設立。
  • Helene Darroze(エレーヌ・ダローズ、1967~): フランスのシェフ。3つのレストランを所有し、ミシュラン二つ星を獲得。(51歳)
  • Hui Ruoqiけい じゃくき、1991~): 中国、バレーボール、2016年リオ五輪金メダリスト。(27歳)
  • Leyla Piedayesh(レイラ・ピーデシュ、1970~):  ドイツのデザイナー。イラン移民、Lala Berlinというブランド設立。(48歳)
  • Lorena Ochoa(ロレーナ・オチョア、1981~): メキシコ、元プロゴルファー。(37歳)
  • Martyna Wojciechowska(マルティナ・ウォチェチョフスカ、1974~): ポーランド、ジャーナリスト、テレビ司会者、雑誌編集者、作家、ディレクター。)(44歳)
  • Sara Gama(サラ・ガマ、1989~):  イタリア、サッカー選手。ユヴェントス女子チーム主将。(29歳)
  • Xiaotong Guan(グアン・シャオトン、1997~): 中国、女優、社会慈善家。”World Life Day”大使、国連環境プログラム推進により中国の「国民の娘」(”Nation’s Daughter”)。(21歳)
  • Yuan Tan(ユアン・タン、1977~): 中国、サンフランシスコバレー団のプリマドンナであり香港バレーの客員バレリーナ。(41歳)
  • Vicky Martin Berrocal(ヴィッキー・マルティン・ベロカル): スペイン、起業家、ファッションデザイナー。

そして歴史的に影響を与えた女性は次の3人です。

  • Amelia Earhart(アメリア・エアハート、1897-1938): アメリカの飛行家。女性で初の大西洋横断飛行に成功。
  • Frida Kahlo(フリーダ・カーロ、1907-1954): メキシコを代表する女性画家。
  • Katherine Johnson(キャサリン・ジョンソン、1918~): アメリカの数学計算者。黒人女性でありながらNASAで計算手として力を発揮し映画『ドリーム』のモデルとなった。

東京医大の入試で女子に不利になるように得点の操作がなされていたというニュースが発覚して以来、21世紀の今日でさえ、家事と育児が女性に任されている日本では、女性は家庭と仕事を両立できないという暗黙の了解のもとに女性の社会進出が遅れているという現実に驚きを禁じえません。AIをはじめテクノロジーが進化しているグローバル社会において、科学・技術・工学・数学のSTEMの分野に進む女性が少ないのは日本だけの問題ではないかもしれません。これまで医師や兵士はもちろん、大統領や副大統領、科学者、メディアアーチストなど性役割を超えて200以上の職業に就いてきたバービー人形ですが、2018年のラインアップには様々な分野で活躍する女性たちが登場し、その国籍も欧米だけでなく、アジア系、イスラム系、ラテン系など多彩です。

現代と過去のもっとも影響力のある女性たち。アメリカの少女たちはこれらの女性たちをモデルとしたバービー人形を持つことによって、将来自分がどういう女性になりたいかについて思いを巡らすのでしょう。