大妻多摩中学高等学校

【校長室より】英国王室とコーギー

英国王室とコーギー

20180618校長室より_コーギー①
校長先生の愛犬 Hannah(ハンナ)ちゃん

エリザベス女王がかわいがってた14歳のコーギーのウィローが4月に亡くなったというニュースが飛び込んできました。18歳の誕生日に父親から初めてのコーギーであるスーザンをプレゼントされて以来、フィリップ殿下との新婚旅行にも連れて行ったというコーギー。ブリーディング(交配)も行っていた女王にとって、ウィローはスーザンの血を引く14代目の、そして最後のコーギーだったといいます。

女王はウィローの死をとても悲しみ、90才を過ぎてもうブリーディングはしないと語ったと報道されましたが、女王のもとにはコーギーとダックスのミックスであるドーギーが2頭残っているそうです。女王はイギリス国内を移動するときにはいつもコーギーを数頭お供に連れて行っていたとか。みなさんも、王室のプライベートジェットのタラップを短足のコーギーが駆け上ったり、犬の世話係が両腕に一頭ずつ抱えてタラップを降りてくる写真を見たことがあると思います。また女王はポートレートを撮影する際には必ずコーギーと一緒だったといいます。2012年のロンドンオリンピック開会式では、映像とライブが合体した世界中の人々をあっと言わせる演出だったことを覚えていらっしゃるでしょうか。コーギーを伴った女王が「007シリーズ」のジェームズ・ボンド役ダニエル・クレイグとともにバッキンガム宮殿内の廊下を歩いてヘリコプターに乗り込み、パラシュートで開会式会場に飛び降りる映像が映し出されたかと思うと、スポットライトの中心に本物の女王とフィリップ殿下が登場するという趣向でした。

胴長短足のウェルッシュ・コーギーとはその名のとおり祖先は英国のウェールズ地方です。ペンブロークとカーディガンという2種があり、ペンブロークの毛の色は茶白または黒白で尾は短いかほとんどありませんが、カーディガンは長い尻尾を持っています。(2種とも英国の州名からきています)もともとは放牧した家畜を誘導するための牧畜・牧羊犬で、牛のかかとにかみついて進行方向を変えさせるときに蹴られないよう背丈が低いコーギーが役に立ったといいます。

20180618校長室より_コーギー②

コーギーが登場する絵本を書いたのはアメリカ人のターシャ・テューダー(1915-2008)。19世紀に建てられた農家に住み、庭の草木や花々の手入れをしながら、「コーギビル」(コーギー村)に住むコーギーや動物たちを主人公とする絵本を何冊も出版しました。ターシャの生誕100年を記念して、2017年にはナチュラリストとしての生活をした彼女のドキュメンタリー映画が公開されました。

実は私が飼っているのはこのウェルッシュ・コーギー・ペンブローク。全体は赤茶色、首の周りに太い襟巻を巻いたように白い毛があります。子どものころから雑種、柴、ウェストハイランド・ホワイトテリア、ビーグルとシェルティのミックスなど切れ目なく飼っていた私がたまたまペットショップで見つけたコーギー。Hannah(ハンナ)と名付けましたが、日本風に「ハナ」と呼んでいます。コーギーは今はやりの人気犬ではありませんが、世の中にはコーギーマニアがいるらしく、フェイスブックのコーギーグループに登録すると、日本全国のコーギーニュースが次々と入ってきます。というわけで、エリザベス女王のコーギーが亡くなったというニュースも、コーギーを飼っているためにキャッチしました。ハリー王子とマークルさんが結婚する前に二人で女王を訪ねたところ、いつもは王子に吠えるコーギーが、マークルさんにすぐなついたというエピソードもあります。世界には犬をかわいがっている国王、女王、大統領や首相がたくさんいますが、エリザベス女王の威厳ある姿は、そばにいる数頭のコーギーのおかげでより親しみが感じられます。