大妻多摩中学高等学校

【校長室より】ドイツ、ビーレフェルトの旅

ドイツ、ビーレフェルトの旅

20170122校長室より_ドイツ、ビーレフェルトの旅② 市内を見下ろす
20170122校長室より_ドイツ、ビーレフェルトの旅① ビーレフェルト駅
 ビーレフェルト駅

冬休みに入った12月26日から30日まで、ターム留学予定の学校Berufskolleg Senneの下見のためにドイツのビーレフェルト(Bielefeld)に行ってきました。ドイツ北西部にあるビーレフェルトは、大聖堂があるケルンや日本人が多いデュッセルドルフから電車で2時間余りのところにある中世から続く商業都市。社会学で有名なビーレフェルト大学、医療福祉施設「ベーテル」があります。1993年には天皇皇后両陛下が「ベーテル」を訪問して以来日独の交流があり、昨年は美智子皇后が東京のドイツ大使館で開かれた「ベーテル」創設150周年を記念した写真展に出席なさっています。美術館や博物館なども多く、小高い丘の上の城址から古くからの街並みが残る市内を見下ろすと、教会の尖塔がいくつも見られました。

日本より緯度の高いドイツの中でも、北部のビーレフェルトは冬場は空が明るくなるのが朝8時ごろ、夕方4時にはもう暗くなります。防寒はしっかりしていくようにとみんなから注意されましたがその心配もなく、手袋やマフラーと帽子、ヒートテックにホッカイロはどれも不要、今年は暖冬ということで寒さもさほどではありませんでした。まだ人通りもない朝7時には教会の鐘の音が聞こえてヨーロッパの街にいることを思い出させてくれます。Berufskolleg Senneは市内中心から電車で約20分ほど行ったところにあり、クリスマス休暇に入っていたので授業の様子を見ることはできませんでしたが、アッカ―マン校長が休暇を返上して校内を案内してくださいました。

20170122校長室より_ドイツ、ビーレフェルトの旅③ 20170122校長室より_ドイツ、ビーレフェルトの旅⑥
20170122校長室より_ドイツ、ビーレフェルトの旅⑦  Berufskolleg Senne 

校内の様子

20170122校長室より_ドイツ、ビーレフェルトの旅⑧ 20170122校長室より_ドイツ、ビーレフェルトの旅⑨校内の様子
20170122校長室より_ドイツ、ビーレフェルトの旅⑩校長と3人の留学希望の生徒
アッカ―マン校長と
3名の留学希望の生徒

ドイツには日本の高校のような教育課程を教える学校と職業訓練学校の2種類あり、Berufskolleg Senneは後者に当たります。生徒は17歳から25歳ぐらいまで、印刷、写真、グラフィックデザインなど専門技術を教えるクラスと、ビル管理者とかコンピュータ技術者、実験助手など即戦力の職業訓練をするクラスがあります。ドイツの学校は基本的に公立で国費でまかなわれており、大妻多摩のような私立の女子校はあまり聞いたことがないそうです。
生徒たちも子どものころから目的をもって勉強しているとのことで、日本より自立している印象を受けました。生徒たちはこの高校を終えるとすぐに職業に就く場合もあれば、アビトゥーアと呼ばれる大学入学に必要な試験を受けて進学する場合もあります。面白いのはこの学校では外国語として日本語が一年生の必修科目になっており、日本文化に対する関心も大変強いのです。

今回の下見では大妻多摩に留学を希望している3名の生徒に会うことが出来ました。3名ともグラフィックデザインを勉強しており、日本語、家庭、書道、茶道など日本文化を学ぶことを楽しみにしています。クリスマスは終わっていましたが、市内のクリスマスマーケットがまだ開かれていて、生徒たちと一緒に見物することが出来ました。マーケットのカラフルな屋台が並ぶ市内の通りはイルミネーションで飾られ、ソーセージやポテト、お菓子やホットワインが売られており、子ども連れも多く、日本の神社の参道の両側に並ぶ縁日のような賑わいでした。最近日本のあちこちにみられる大規模なイルミネーションを見慣れている目には、これらのイルミネーションには派手さはないものの、市民たちが毎年手作りで飾り付けた温かさが感じられました。

20170122校長室より_ドイツ、ビーレフェルトの旅⑬
20170122校長室より_ドイツ、ビーレフェルトの旅⑪
20170122校長室より_ドイツ、ビーレフェルトの旅⑭クリスマス・マーケット
20170122校長室より_ドイツ、ビーレフェルトの旅⑫
クリスマス・マーケット

今回のこのプログラムは、ドイツと日本とで同数の生徒がそれぞれの家庭でホームステイしながら学校に通うという本来の形の交換留学です。ドイツの生徒は今年の10月に3週間、日本の生徒は来年の1~3月に6週間それぞれの学校に通います。大妻多摩からは高校一年生の生徒が3学期に留学することになりますが、英語、化学、芸術、数学、スポーツなどのほか、一般市民向けの初級ドイツ語を学ぶこともできます。またBerufskolleg Senneの一年生の日本語の授業のアシスタントをすることもできるでしょう。ドイツの生徒は子どものころから英語を学んでいますからほとんどが独英のバイリンガルです。大妻多摩の生徒ももし留学が決まったら、自分のことや日本の文化だけでなく、つたない英語でもよいですから現代のテーマを英語でディスカッションができるぐらいの積極性がほしいです。親元を離れてドイツ人生徒の家庭で生活しながら異文化を体験すると同時に、ドイツから日本を眺めたり、日本人や日本文化について考えるよい機会になると思います。説明会が開かれると思いますので、自分の英語力や(ドイツ語も!)自立心を高めるためにもぜひ留学にチャレンジしてみてください。

20170122校長室より_ドイツ、ビーレフェルトの旅⑮城跡 20170122校長室より_ドイツ、ビーレフェルトの旅⑯城跡から市内を眺める
城跡 城跡から市内を眺める