大妻多摩中学高等学校

【校長室より】スター・ウォーズ

May the Force be with you. 『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』―フォースの継承

20170115校長室より_スターウォーズ①
ライトセーバーを使うレイ

A long time ago in a galaxy far, far away… 「遠い昔、はるかかなたの銀河系で」から始まる「スター・ウォーズシリーズ最新作、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は、2015年12月に公開された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の続きとなる作品。ウォルト・ディズニー社のルーカス・フィルム買収後の『スター・ウォーズ』シリーズ第二作、製作は『覚醒』と引き続きルーカス・フィルム社長のキャスリーン・ケネディ、製作総合指揮にJ.J. エイブラムズ、監督・脚本にあらたにライアン・ジョンソンが務めています。ジョンソンはケネディから、『最後』の主人公は『覚醒』で新たに登場したヒロインのレイになると言われたということです。

孤児のレイは砂漠の惑星ジャグ―で壊れた宇宙船の廃品回収などをしていた女性、ふとしたことからファースト・オーダーとレジスタンスの戦いに巻き込まれていきます。家族を探していたレイはレジスタンスを率いるレイア将軍(かつてのレイア姫)からMay the Force be with you.という言葉をかけられ、次代を担うヒロインになることが暗示されますが、運命に導かれて遠い惑星に降り立ったレイが、姿を消していた最後のジェダイであるルーク・スカイウォーカーと出会うところで『覚醒』の幕は下ります。

『最後』冒頭は、ある惑星の孤島でレイとルーク・スカイウォーカーが対峙する場面から始まります。彼女はルークにライトセーバーの使い方を教えてくれるよう頼みますが、彼は見知らぬ少女レイになかなか心を開こうとはしません。前作同様、スノーク最高指導者率いるファースト・オーダーとレイア将軍率いるレジスタンスの戦いですが、そこに描かれるのは、ハン・ソロとレイア将軍の息子でダークサイドに堕ちたレンとレイという次世代キャラクターの対立です。レイをサポートするのはフィンとボー、BB-8とチューバッカというおなじみのキャラクター。本作ではレジスタンスの整備士で指令に忠実なアジア系女性ローズが登場します。

『覚醒』ではマントのフードを被った姿で最初と最後にしか登場しなかったルーク・スカイウォーカーは、『最後』で双子の姉であるレイア将軍と再会しますが、将軍がまっさきに彼に告げるのは自分の髪型が若いころのベーグル巻きから変わったことでした。(あのベーグル巻きはだれにとっても印象的でしたね)年老いて若さを失っていることを自覚している二人は、銀河系の運命が次世代に任されることを悟るのです。レイア将軍は一時瀕死状態に陥りますが復活、しかし将軍を演じたキャリー・フィッシャーは本作撮影終了後の2016年12月に亡くなったということです。

20170115校長室より_スターウォーズ②

ルーク・スカイウォーカーにライトセーバーの使い方を教えてくれるよう懇願するレイは身体能力抜群、彼女がライトセーバーを使いこなすシーンは、今NHKで実写版が放映されている『精霊の守り人 最終章』で綾瀬はるか演じる用心棒バルサが、師であるジグロから手ほどきを受けた短槍を振り回すシーンと重なります。レイとレンの一騎打ち、そしてルーク・スカイウォーカーとレンの一騎打ちをみても、時代と場所が変わっても勝敗を決めるのは一対一の剣術にのっとった中世ヨーロッパの騎士道精神だと納得します。

「スター・ウォーズ」シリーズはフォースのライトサイドを学んでその力を使うことのできるジェダイと、ダークサイドを学んでその力を使うシスとの戦いですが、その経緯を辿っていくと壮大な家族の物語であることがわかります。そして本作『最後』では『覚醒』で誕生したヒロインであるレイにフォースが継承されたことが暗示されます。レイとローズのほかにも、レイア将軍が意識不明になったときにレジスタンスを指揮したホルド将軍はじめ、デイシー中佐、コニックス中尉など女性の活躍が目覚ましい『最後』ですが、第三作でレイはどのような活躍をするのか、果たして彼女は家族を見つけることができるのでしょうか。