大妻多摩中学高等学校

【校長室より】お酉様

お酉様

西の市

キャンパスの欅並木がきれいに色づいたと思ったらもう散り始め、黄色や橙の落ち葉のじゅうたんが敷き詰められるようになりました。暮れも近づき、歳時記を調べていたとき今年は三の酉まであることに気づきました。

お酉様というのは日本各地の鷲神社で行われる酉の市のこと、来る年の開運招福と商売繁盛を願うお祭りとして知られており、境内では縁起物をたくさんつけた熊手が売られます。起源は江戸時代、秋の収穫を祝って足立区にある大鷲神社に鶏を奉納したことから始まったとされていますが、その鶏は祭りのあとに浅草の浅草寺に運ばれ観音堂に放たれたそうです。観音堂といえばコタカ先生が毎年お参りをしていた場所ですから、おそらく先生も酉の市にいらしていたのでしょう。

「三の酉まである年は火事が多い」とよく言われますが、11月の酉の日に行われる酉の市は、12日に一度巡ってくる酉の日が年によっては3回あることから、それぞれ一の酉、二の酉、三の酉と言われて市が開かれるようになったとか。2017年は一の酉が11月6日、二の酉が11月18日、三の酉が11月30日になっています。都内では、その発祥と言われる足立区の大鷲神社、関東三大酉の市の台東区の鷲神社、新宿区の花園神社、府中市の大國魂神社の酉の市が有名です。私は毎年台東区の鷲神社に参拝して小さな熊手を買っていましたが、最近は友人が毎年古い熊手を返納して新しい熊手を買ってきてくれます。境内では商売繁盛を祈願して威勢のいい手締めがあちこちから聞こえてきてなんだかわくわくします。

大妻コタカ著『礼儀作法』(大妻コタカ記念会)には礼儀作法のほかに国民の祝日や年中行事、礼拝式典の作法などが記されています。日本人のたしなみとして先生は日常生活の宗教的儀礼を大切にしていらっしゃったと思いますが、現代を生きる私たちも、このような日本の年中行事をその時々で思い出すこともよいことだと思います。

ちなみに「おおとり神社」は「鷲神社」とか「大鷲神社」と書きますが、どうして「鷲(わし)」を「おおとり」と読むかと言えば、「鷲神社」は「天之日鷲命(あめのひわしのみこと)」と「日本武尊(やまとたけるのみこと)」を祀っているからだということです。また鷲は大きな鳥なので「大鳥神社」と呼ばれるようになったという説もあります。


本日はクリスマスです。
大妻多摩の玄関ホールも、キュートなクリスマス飾りで華やかに彩られています。

中高のクリスマス① 中高のクリスマス② 中高のクリスマス③
クリスマスデコレーション