大妻多摩中学高等学校

【校長室より】レディ・ガガ、「多様性」と「団結」を歌う

レディ・ガガ、「多様性」と「団結」を歌う

 

 レディ・ガガ①

2月5日テキサス州ヒューストンで行われたアメリカの国民的行事であるスーパーボウルのハーフタイムショーに出演したレディ・ガガ。彼女のメッセージはアメリカの「多様性」と「団結」でした。

かねてからトランプ新政権に反対を表明していたガガでしたが、このショーでは大統領に対して表立った批判はせずに、一アメリカ人としての愛国心を示したといえるでしょう。きらきらと銀色に輝くボディスーツを着てスタジアムの大屋根に登場したガガは、星空をイメージする300機のドローンが赤と青にきらめくなか“God Bless America” と“This Land is Your Land” を歌い、そのきらめきは夜空ではためく大星条旗へと集約していきました。 “God Bless America”は学校や軍隊、大統領就任式やワールドシリーズでも歌われる第二の国歌、アメリカの愛国歌ともいえる歌です。また“This Land is Your Land” も国歌同様によく歌われますが、トランプ大統領がサインした入国禁止令反対のデモでも歌われました。日本でも「わが祖国」のタイトルでよく知られている歌です。作詞作曲はフォークソングの歌手でもあるウディ・ガスリー。

‘This land is your land,  This land is my land,  From California to the New York island,  From the Redwood forest to the Gulf Stream waters,  This land was made for you and me……’
「この国は君たちの国、この国はぼくの(わたしの)国。カリフォルニアからニューヨークの(マンハッタン)島まで、レッドウッドの森からメキシコ湾の河口まで、この国は君たちとぼくたち(わたしたち)のために作られたんだ。」

このあとガガはアメリカの公式行事で暗唱される「忠誠の誓い」(Pledge of Allegiance)を言いながら、ワイヤーでつり下げられてスタジアムのステージ上に飛び降ります。この「忠誠の誓い」は共和国としての一つの国家であるアメリカ合衆国に対する忠誠心の表明なのです。

‘I pledge allegiance to the Flag of the United States of America, and to the Republic for which it stands, one Nation under God, indivisible, with liberty and justice for all.’

ガガが次に歌ったのは“Born This Way” 。この歌はありのままの姿、すなわち個性と多様性を認める歌であると同時に性的少数派(LGBTQ: Lesbian, Gay, Bi-sexual, Transgender, Queer)の賛歌でもあります。‘There’s nothing wrong with lovin’ who you are’(ありのままのあなたを愛することは悪いことじゃない)……’ I was born this way.’(わたしはこういうふうに生まれてきたのだから)そして歌詞は次のように続きます。

‘You’re black, white, beige chola descent,  You’re Lebanese, You’re Orient,  Whether life’s disabilities,  Left you overcast, bullied or teased,  Rejoice and love yourself today, Cause baby we’re born this way,  No matter gay, straight, or bi,  Lesbian, transgendered life,  I’m on the right track baby, I was born to survive,……
「黒人でも白人でも、浅黒いメキシコ系でも、レバノン人でも東洋人でも、障がいがあって無視されいじめられからからわれたとしても、今の自分を受け入れて自分自身を愛そう、だってそういう運命なんだから、ゲイでも、ストレートでもバイでも、レズビアンでもトランスジェンダーでも、正しい道を歩んでいるんだ、生き抜くために生まれてきたんだ」

ガガの登場は大統領選によって分断されたアメリカを一つにまとめようというメッセージの表れであり、彼女はアメリカ合衆国(the United States of America)賛歌を歌い、続いて、人種・宗教・肌の色、性的志向に関係なく「私の生きる道は正しい」「こうなる運命の下に生まれてきた」と歌い上げました。

ペンス副大統領は観客席で試合を観戦し、トランプ大統領は滞在先のフロリダで家族とともにスーパーボウルの中継を観戦したと言われます。トランプ新大統領が就任して一ヶ月あまり、彼のサインする大統領令と過激なツイートに世界中が振り回されていますが、果たして大統領はガガのパフォーマンスをどのように感じたのでしょうか。