大妻多摩中学高等学校

【校長室より】ピンクの猫耳ニット帽をかぶって

ピンクの猫耳ニット帽をかぶって「ウィメンズ・マーチ」に参加しよう!

ピンクの猫耳ニット帽①

 トランプ大統領が誕生して一ヶ月が過ぎましたが、大統領令の頻発やツイッターの過激なコメントなど、彼の一挙手一投足に目が離せません。わたしもトランプ大統領と小池都知事のFBは毎日チェックしています。

1月21日、第45代アメリカ大統領ドナルド・トランプの就任式が行われた日の翌日、首都ワシントンを始め、アメリカだけでなく世界60カ国156都市で、トランプ政権に反対する数百万人以上の女性による大規模なデモ行進が行われました。歌手のマドンナはワシントンの行進ではリーダー的存在になりました。インターネットなどでご覧になった方はご存じかも知れませんが、会場はピンクの手編みの猫耳ニット帽をかぶった女性たち(男性も含まれていましたが)で埋め尽くされました。

「トランプが大統領の執務をスタートさせる初日に、ピンクのニット帽をかぶって抗議のデモ行進をしよう」と全米に呼びかけたのは、ロサンゼルス在住の二人の女性、脚本家クリスタ・スーと建築家のジェイナ・ツヴァイマン。彼女たちは昨年の11月、サンクスギビングの週末に「女性が参加できるユニークで視覚的に効果のある猫耳ニット帽プロジェクト」を立ち上げ、同じくロサンゼルスの手芸屋さんである「リトル・ニッタリー(The Little Knittery)」のキャット・コイルさんに簡単に編める帽子の編み方を依頼しました。二人は21日の行進までにどうしたらたくさんのニット帽を参加者に配布できるか考えました。彼女らは全米・全世界の女性たちにインターネットで呼びかけました。その要旨は、①ウェブサイトの編み方に従って、自分でピンクのニット帽を編む。②もし自分で編めなかったら、編み物をする友人に頼んで編んでもらう。③ウェブサイトにアクセスして、誰かが編んだニット帽を受け取ることができる場所を検索する。④このプロジェクトをFBなどのソーシャルネットワークで広める。その結果、5万人以上のピンクのニット帽をかぶった人たちがワシントンに集結しました。

“They are knitted. They are eared. They are pink. And they are political.”
「(ニット帽は)編んであること。猫耳があること。ピンク色であること。そして政治的であること。」

このプロジェクトには次のような使命(ミッション)があります。

① 女性の権利を訴えるため、ワシントンのデモ行進に参加する人々のためにニット帽を編んで下さい。当日ワシントンに行けない人々にもニット帽を送って下さい。1月のワシントンの気温は低いので、ニット帽は必需品なのです。
② 編み物というのはもともと女性の仕事です。歴史的に、ニットサークルやキルトサークルに集まった女性たちが団結して女性の権利を訴えるようになり、女性参政権獲得やフェミニズムをサポートしました。編み物やキルトは代々伝えられる技術であり、同時に、女性の権利獲得運動も次世代に伝えなくてはならないことです。
③ ピンクという色はもともと共感や愛情などの女性らしさを表します。このピンク色が多数集まれば女性の権利獲得のための大きな力になります。
④ 編み物が得意な人でも苦手な人でも無理なく編める編み方を考案しました。ピンク色ならどのような色合いでも良いので必ず猫耳付きのニット帽を編んで下さい。

と言うわけで、わたしも多摩センターの「ユザワヤ」でセールの毛糸を見つけたので編んでみました。輪で編まなくても、ゴム編みとメリヤス編みでまっすぐ編み、二つ折りにして両端をかがれば2時間ほどで完成します。

ピンクの猫耳ニット帽②

注)
今回のプロジェクトはトランプ政権に対する抗議デモに猫耳プロジェクトが加わってさらにパワーアップしましたが、そもそもこの「ウィメンズ・マーチ」(Women’s March)とは「女性の権利」と「自然保護」を訴えるために行われてきました。「ウィメンズ・マーチ・ワシントン」の国際組織である「ウィメンズ・マーチ・グローバル」は、女性の権利獲得に不可欠な4要素「健康(Health)」、「経済的安定(Economic Security)」、「代表(Representative)」、「安全(Safety)」の頭文字をとって「H.E.R.S」と名付けました。「健康」は女性が保険に加入できる権利、「経済的安定」は女性が経済的に自立する権利、「代表」とは政治・経済界における女性参加、「安全」は女性が安全な環境で生きる権利を表しています。このデモ行進では人種・宗教・性的志向などさまざまな背景をもつ女性たちが陣頭指揮をとり、性別に関係なく全ての人々に参加の機会が与えられているといいます。21日当日は性別・年齢・人種に関係なく、平等・多様性・受容(Inclusion)、気候変動などの問題に否定的なトランプ大統領への抗議を目的としてデモ行進が行われました。