大妻多摩中学高等学校

【校長室より】公徳心について

「止まってくれてありがとう」

 

 

大妻コタカ先生がお書きになった『母の礼法』にはこのようなことが書いてあります。

「公徳心について。公徳の第一歩はご近所付き合いから。すべて他人の仕事の能率を邪魔しないように。見苦しいこと、他に迷惑なことをしないこと。外で食事をするときも家で食事をするときと同じく公徳心で。立ったあとの椅子は直しておく位の慎ましさが必要」。 (『母の原像』花村邦昭著)

「公徳心」とは「社会で生活する上での道徳」のことですが、ここでは公共の場所におけるマナーを意味すると思います。日頃から他人に対してのマナーを心得ている人がすてきな女性です。
みなさんは家族で外出したり旅行に出かけることも多いと思いますが、そんなとき、そこで出会う人たち、皆さんにとっては初対面の大人の人たちに対して中高生らしい礼儀をわきまえていますか。修学旅行などの校外学習に出かけたときでも、先生方から言われる前に、宿泊先のホテルの従業員の方たちやバスの運転手さんやガイドさん、そして添乗員の方たちにもきちんと挨拶をしたり感謝の気持ちを伝えていますか?

毎日の登校のときも同じことが言えます。電車に乗っているときでも、お友達同士でお喋りに夢中になって、入り口に固まって乗り降りする人たちの迷惑になっていませんか。元気いっぱいなのは良いけれど、小田急線や京王線の電車の中で我が物顔で振る舞ったり、座席に座っているときに足を組んだり膝が開いていませんか。みなさんの専用の特別電車ではありません。また、唐木田駅から学校までの道の横断歩道を横に広がって集団で、お喋りをしながら渡っていませんか?
みなさんのために止まって下さった車に「止まってくれてありがとう」の会釈をしていますか?

学校の門を出るなりスカートを短くして、結わえていた髪の毛をほどいている方はいないとは思いますが、制服をきちんと着て、校章を付けているということは、みなさん一人ひとりが大妻多摩の代表ということなのです。人が見ていても見ていなくても、制服を着ているときの立ち居振る舞いや食事の仕方、お話しの仕方などにはそれなりの気配りが必要です。だからといって、私服のときにはどうでもいいわけではありません。公共でのマナーとは特別なことではありません。日頃から礼儀とマナーが身についていれば、どこに行っても恥ずかしくありません。