大妻多摩中学高等学校

【校長室より】英国首相官邸の猫ラリー

英国首相官邸の猫ラリー

英国首相官邸の猫ラリー③

英国首相官邸はロンドンのダウニング街10番地(10 Downing Street)にあり、番地そのものが首相官邸を意味します。先頃英国首相がキャメロン首相からメイ首相に代わりましたが、官邸のもう一人(一匹)の住人はご主人が交代してもそのまま官邸に住み続けています。

それは2011年から官邸に住み続けている雄猫ラリーのことです。彼には正式に「首相官邸ネズミ捕り隊長」(Chief Mouser to the Cabinet Office)という職名が与えられており、文字通り彼の仕事はネズミを捕ることです。もともとネズミの多かったダウニング街には猫を飼う習慣があったといいますが、1924年からはネズミ捕り隊長として、首相官邸に正式に猫が住むようになったといいます。代々の猫は首相の飼い猫ではなく、国家公務員ということになります。メディアでも10(番地)の付けられた扉を出入りするラリーの姿がしばしば映し出されています。

話はちょっと逸れますが、英国で『ネズミ捕り』(The Mousetrap)といえば女性推理小説家アガサ・クリスティの戯曲のこと。初演は1952年、それから64年を経た今も超ロングラン記録を更新中。上演回数はなんと26,000回とか。いつロンドンを訪れても観ることが出来るのがこの芝居、「結末を他人に話さない」ことが観客の約束事になっており、現在は2018年までのチケットが販売されているそうです。

英国首相官邸の猫ラリー②

首相官邸を護るのは猫ですが、英国王室を護るのは犬。エリザベス女王は足の短い狩猟犬コーギーをかわいがっていることで有名です。そもそも英国王室でコーギーを飼い始めたのは、女王の父親であるエドワード6世ということです。かつては数頭のコーギーとスパニエル犬を飼っていたエリザベス女王は、現在はコーギー2頭とコーギーとダックスのミックスであるドーギー2頭を飼っているそうです。(ちなみに、私谷林の愛犬もコーギーです。)

さてアメリカ大統領が飼っているのは猫でしょうか、犬でしょうか。初代のジョージ・ワシントン以来、アメリカ大統領はさまざまな動物を飼うことで知られていますが、最近ではファーストレディ(大統領夫人)にならってファーストドッグを飼うことが習わしになっているようです。クリントン大統領は就任時には犬を飼っておらず娘のチェルシーの愛猫ソックスがファーストキャットと言われましたが、後にラブラドール・レトリバーのバディを飼ったそうです。現在オバマ大統領はポーチュギース・ウォータードッグのボーを飼っています。次期アメリカ大統領はどんな犬を飼うのでしょうか。

英国首相官邸の猫ラリー①

最後にご紹介するのが大妻多摩キャンパスに住みつく猫の「タマ」です。夕方近く、薄暗くなった頃に多摩体の脇の草むらでようやく見つけました。広いキャンパスにはこのタマ以外にも数頭の猫が住んでいるようです。犬や猫のようなペットは、家族としてだけでなく、国事をも左右する大きな力を持っているのでしょうか。