大妻多摩中学高等学校

【校長室より】女用心棒バルサの闘い

女用心棒バルサの闘い、NHK大河ファンタジー『精霊の守り人』実写版放映中。

『精霊の守り人』1
『精霊の守り人』

1996年に出版され、野間児童文芸新人賞を受賞した『精霊の守り人』が、コミック、アニメ、ラジオドラマ化を経て、その実写版の放映がNHKで始まりました。綾瀬はるか演じるバルサは幼いころジグロに剣術を仕込まれ、腕の立つ用心棒として新ヨゴ皇国でその名を馳せています。彼女はふとしたことから皇国の皇子チャグムを助けたことから帝から追われる立場になります。

著者は「守り人シリーズ」、「獣の奏者シリーズ」で2014年に子どもの本のノーベル賞と言われる「国際アンデルセン賞」を受賞した上橋菜穂子さん、2015年には『鹿の王』で本屋大賞を受賞しており、いまやハイ・ファンタジー界の巨匠として知られています。「守り人シリーズ」はアメリカをはじめ、スペイン、イタリア、台湾、中国などでも翻訳出版され、日本人作家による壮大なアジアン・ファンタジーとして世界的に知られるようになりました。上橋さんご本人は文化人類学者として、オーストラリアの先住民アボリジニの研究者しての著書もあります。

担当の編集者から児童文学の主人公になぜ30代の女性がと聞かれたとき、「短槍使いの主人公バルサは若い女性ではなく30歳以上の女性でなくてはならなかった、槍を持ち、小さな少年を背負って逃げる30代の女性のバルサが頭の中に浮かんだのです」と、上橋さんはバルサとの出会いをインタビューなどでもよく話しています。『精霊の守り人』に始まる「守り人シリーズ」は、11年を経て『闇の守り人』、『夢の守り人』、『虚空の旅人』、『神の守り人』(来訪編)、『蒼路の旅人』と広がり、バルサとチャグムの旅は『天と地の守り人』で終わります。

まだ第一回を見ただけですが、今回の実写版はストーリー展開はもちろんのこと、登場人物の衣装、住居から食べ物に至るまで原作を忠実に再現しており、バルサの派手な槍術とともにとても見ごたえのある作品になっています。上橋ファンのかたも、初めてこの作品に触れる方も是非ご覧ください。図書館には全作品揃っているので是非手に取ってみてください。