大妻多摩中学高等学校

【校長室より】「東風ふかば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春を忘るな」

1月10日の土曜日、3・4時間目を使って中学2年生による小倉百人一首のカルタ大会が開かれました。場所は会議室1・2、各クラスが5人ずつのグループに分かれて、個人戦とクラス対抗戦が行われました。札の読み手は学生時代に「競技カルタ」に出場したこともある国語科教員。先生の朗々とした読みに生徒も先生方も白熱した競技会の雰囲気を味わうことが出来ました。冬休み中に歌を覚える宿題が出ていたとのことで、中には一人で90枚以上の札を取った生徒もいたほどでした。意味を考えながら上の句と下の句を覚えることは国語の勉強になると同時に記憶力・忍耐力・持久力を養います。

そして先日、日本に行きたいという外国人を日本に招待するテレビ番組を見ました。その中で、「日本で競技カルタをやってみたい」というフランス人女子学生が来日するのですが、彼女は日本語は話せなくても一週間で百人一首を覚えたと言っていました。その学生は日本到着後、競技カルタのクイーンの練習風景を見学したり、クイーンから直々に指導を受けたり、着物と袴を着せてもらうなどの楽しい体験をしたあとでいよいよ競技に参加し、初参加にもかかわらず日本人を負かしてなんと三位に入賞してしまうのです。正座をして日本人の対戦相手と向き合っても少しも物怖じせずに次々と札を取っていく様子には、日本人競技者もびっくりするほど。少女マンガ『ちはやふる』でも有名になりましたが、競技カルタは近年ますます盛んになっているようです。大妻多摩中高にはせっかく素晴らしい読み手の教員がいるのだから、学校行事にして学年対抗試合を開いても良いのではないかと思いました。

 

紅梅1 紅梅2(←こちらがアイキャッチ、本文にも使用)
紅梅

 

カルタ大会が終わり、会議室1・2から外を見ると、濃いピンク色の紅梅が咲き初めていました。昨年は猛暑の夏のあとには残暑が続き、秋という季節が感じられないうちに冬に突入しましたが、年が改まっても本格的な冬の寒さにはほど遠い暖かさです。唐木田は多摩の他の地域とは違って標高が高いせいか気温が低いと聞いていましたが、自然は正直です。冬を通り越して春がやってきたのですね。このままいくと高校3年生の合格発表のころには本当に「桜咲く」の便りが聞けるかも知れません。

ちなみに、私が好きな歌は「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」です。なんでも、百人一首といって日本人が真っ先に思い浮かべる歌なのだそうです。