大妻多摩中学高等学校

Ms. Yamane Down Under〔第9回〕

Ms.Yamane Down Under

第9回「オーストラリアの動物」 

 ごきげんよう。みなさん、夏休みをいかがお過ごしでしょうか。オーストラリアでは6月末から7月初めにかけて「冬休み」がありました。私は新学期から大学キャンパスの近くにある学生寮に入り、新しい生活にも慣れてきたところです。

寮とキャンパスは連載第2回で紹介したキーラ山のふもとにあり、自然が豊かです。そのためか、先日、部屋の窓から外を眺めていたら、住宅地に迷い込んだ鹿を目撃しました(残念ながら写真を撮る前に逃げてしまいましたが…)。

調べてみると、鹿はもともとオーストラリアにはおらず、19世紀の入植者たちによって持ちこまれたそうです。オーストラリア政府のホームページ(注1)では、人間によって持ちこまれた後に野生化し、オーストラリアの固有種の生態系を乱す危険性のある「侵入外来種 (invasive species)」が他にもたくさん紹介されていました(ウサギ、キツネ、ネコ、ラクダ、ヤギなど)。

オーストラリア大陸は5,000万年以上にわたり地理的に孤立していたため、他の大陸には見られない独特な進化を遂げた固有種がたくさんいます。連載第9回目は、オーストラリアの珍しい動物(哺乳類)をいくつか紹介します。

 

その1:カモノハシ (duck-billed(注2)platypus)

カモノハシは、最も原始的な哺乳類である「単孔類」に属します。単孔類は、卵からふ化し、母親の皮膚の毛穴から授乳するのが特徴です。

その英語名からも分かるように、カモノハシはアヒルのようなくちばしをしています。また、水かきのついた足を持ち、泳ぎがとても上手です。私はシドニーの水族館で本物を見たのですが、体長50 cmほどの小さな体で泳ぎまわっていました。ちなみにシドニー近郊の池では野生のカモノハシが見られるそうです。

2015yamane0812_01 2015yamane0812_02
泳ぐカモノハシ(とても速い) 案内板の写真

                                                                            

その2:ハリモグラ (short-beaked(注3)echidna)

 カモノハシと同じく、単孔類に属します。なんと単孔類に属する哺乳類はカモノハシとハリモグラしかいないそうです。体は硬い毛と身を守るための針で覆われています。突き出た細い鼻をしており、長い舌でアリクイのように昆虫を舐めとって食べます。オーストラリアでは割と一般的な野生動物のようで、テレビで「怪我をした野生のハリモグラがシドニーの動物病院に連れてこられる」というドキュメンタリー番組も見ました。

2015yamane0812_03 2015yamane0812_04
動物園でのハリモグラのお食事タイム 案内板の写真

その3:カンガルー (kangaroo)

 オーストラリアは様々な有袋類がいることでも有名です。有袋類は未成熟な状態で生まれ、独り立ちできるまで母親の腹部にある育児嚢のなかで過ごします。オーストラリアを代表する有袋類の一つとして、今回はカンガルーを紹介します。

 カンガルー類は英語でmacropods (macro:大きな、-pod:~な脚をした)と呼ばれ、その名の通り大きく強い後ろ脚を持っています。なんと一度のジャンプで数メートルを飛び、時速50 kmで移動することができるそうです。オーストラリアには48種類のカンガルーがおり、そのうちの小さいものはワラビー(wallaby)と呼ばれています。下の写真で、ぜひカンガルーとワラビーを比べてみてください。カンガルーの方が筋肉質ですね!

2015yamane0812_05 2015yamane0812_06
有袋類の身長比較(1 foot = 30 cm) 比べてみよう(左:カンガルー、右:ワラビー)

長くなってきたので今回はこれでおしまいです。動物紹介は次号に続きます!


注1  http://www.environment.gov.au/biodiversity/invasive-species/feral-animals-australia
注2 アヒル(duck)のようなくちばし(bill)をした(-ed)
注3 短い(short)口先(beak)をした(-ed)


 ※この連載で使用している画像は、山根本人が撮影した写真か、bing.comで「無料で共有および使用」もしくは「無料  で変更、共有、および使用」のライセンスフィルターをかけて検索した画像です。