大妻多摩中学高等学校

Ms. Yamane Down Under〔第5回〕

Ms.Yamane Down Under

第5回「オーストラリアの祝日(4月~6月)」 

 6月8日(月)はオーストラリアでは祝日で、大学がお休みでした。さて、何の日でしょう。近所のお店には、以下のようなお知らせが出ていました。

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営業時間短縮のお知らせ

 オーストラリアでは、6月の第2月曜日に英国君主の誕生日を祝うそうです。エリザベス女王の実際の誕生日は4月ですが、「祝う日」は州が独自に設定することができ、西オーストラリア州のみは9月に祝います。この日は学校が休みになり、お店の営業時間も短縮されます。私のホストマザーによると、昔は花火大会も多かったそうなのですが、安全上の理由や、お正月の花火大会との兼ね合いで、今は縮小規模にあるそうです。

オーストラリアならではの祝日で私がもうひとつ体験したのは、4月25日の「アンザックの日(Anzac Day)」です。

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4月半ば、シドニーにて。アンザックの日の式典を
お知らせする旗が通りの両脇に掲げられている。

 

 

ANZAC とは、Australian and NewZealand Army Corps(オーストラリア・ニュージーランド連合軍)の頭字語で、この日は第一次世界大戦でアンザックがトルコのガリポリに上陸した日です。オーストラリアとニュージーランドにとってはイギリスからの事実上の独立後初めて「国」として派遣した軍隊でした。ここで繰り広げられた「ガリポリの戦い」でアンザックはアタチュルク率いるトルコ軍に惨敗しました。戦いには負けましたが、オーストラリアとニュージーランド両国の自立と絆を深めることとなったこの日は、両国の戦争追悼日となります。第二次世界大戦以降は、ガリポリの戦いに参加した兵士だけではなく戦争に参加した全てのオーストラリア兵のための記念日に変わって行きました。

今年(2015年)はガリポリの戦いの100周年でもあるため、オーストラリア各地で例年より盛大な式典が行われました。また、シドニーの図書館では、「オーストラリア軍とトルコ軍の友情」をテーマにした展示会を開催していたり、私が住んでいるウロンゴンでも図書館や美術館でアンザックをテーマにした展示がされていました。

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ウロンゴンの図書館の展示の一部。
赤いケシの花は追悼のシンボル。
シドニーにある戦争のメモリアル。
Lest we forget = 忘れないように。

 

アンザックの日には、ウロンゴンのパレードと式典を見に行きました。退役軍人がクラシックカーでパレードを先導し、それに海軍・陸軍・空軍の兵士、楽団、消防団、ボーイスカウト、ガールスカウト、退役軍人とその家族たちが続きます。パレードの後は街のスタジアムに移動し、式典が行われました。兵士の行進、市長や退役軍人のスピーチ、楽団による演奏、地元の学校の合同合唱団による発表、詩の朗読、黙祷、ライフルの発砲などがありました。最後はオーストラリアとニュージーランド、それぞれの国歌を斉唱したのですが、オーストラリアの方々が両国の国歌を歌えることに驚きました。両国の絆が大切にされていることを実感した一日でした。

 


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