大妻多摩中学高等学校

映画『海難1890』

Yeni yulu kutlu olsun!  明けましておめでとうございます。

今年2015年はあの「エルトゥールル号遭難事件」から125年。
以前から知る人ぞ知るという感じで日本でもトルコでも話題にあがっていた「エルトゥールル号遭難事件」の映画。たびたび話題には出てくるもののキャストは明かされず、誰なのかとみんな想像していましたが、この映画の概要がついに発表されました。

映画名は『海難1890』。内野聖陽さんと忽那汐里さんが出演。もちろんトルコ人俳優も。その他、夏川結衣・小澤征悦・竹中直人・笹野高史といった出演陣。

内容は「エルトゥールル号遭難事件」に「イラン・イラク戦争時のトルコ航空による邦人救出」を扱うそうです。(この二つに出来事に関してはトルコ滞在記『トルコは親日的な国なのか①・②』『ソマの炭鉱事故に思うこと』を参照してください。どれも2014年5月の記事)

日本とトルコ両政府がバックアップし、『「海難1890」を成功させる会』の最高顧問には安倍総理が就任しているそうです。

トルコ政府もトルコ海軍の艦船「エルトゥールル号」(125年前に沈んだ軍艦と同じ名前が現代でも使われています)を、125年前と同じように日本へ派遣することにしています。
今月1 月3 日、日本とトルコ企業の合弁工場起工式典に出席したダウトオール首相は、「125 年前の1890 年、エルトゥールル号が運んだ友好親善の旗を、今年トルコ海軍艦船が再び日本にもたらす。」と述べました。

今年は日本のテレビ等でもエルトゥールル号やトルコについての番組が増えることは想像に難くありません。
ただ、ちょっと水を差すようですが、よく日本のマスコミがおおげさに伝えるように、トルコ人がみんな「エルトゥールル号遭難事件」を知っているわけではありません。トルコ人に聞いてみると国民全体の2割もいないでしょう。
日本のテレビ番組でも「エルトゥールル号のことは学校の教科書にも載っていて、トルコ人ならみんな知っている」とやっていましたが、その教科書をすべての学校が使っているわけではなく、はたまた教科書に載ってさえいればみんなが知っているわけではないことくらい、中学生や高校生のみなさんはよく分かりますよね。

トルコに関する番組が増えるのはいいことですが、客観的に事実を放送してほしいなと思うのは私だけではなく、イスタンブールにいる日本人もトルコ人もよく言います。

それはともかく、日本とトルコとの友好のきっかけとなった「エルトゥールル号遭難事件」が映画化されるのは非常に楽しみですね。今年12月に全国で公開予定です。