大妻多摩中学高等学校

イスラム教について②

一昨日で一か月続いてきたラマザンも終了しました。ラマザンが終わると「シェケル・バイラム(砂糖祭)」と呼ばれる3連休に入ります。
これはラマザンが明けたことをお祝いし、多くのトルコ人が帰省したり、親戚や友人宅を訪問したりして、日本のお正月のような雰囲気になります。交通機関は混雑し、観光地にも多くの人が訪れます。なぜ「シェケル・バイラム(砂糖祭)」なのかといえば、子供たちが家々をまわって甘いお菓子をねだるところからそう呼ばれているらしいです。

さて、今回はイスラム教の五行のうちのひとつ「礼拝」についてお話しします。ふだんあまり礼拝をしない人でも、ラマザン中はいつもより熱心に礼拝する人が多いのです。ちなみに「礼拝」のことをトルコ語で「ナマズ」と言います。面白いですね。

礼拝は一日5回あります。下の写真を見ながら説明しましょう。どのモスクにも一日の礼拝時間を示すこのような時計が設置されています。

どのモスクにも設置されています
どのモスクにも設置されています

 
名称と時間をあげてみると、

サバ・ナマズ      5:45 (ギュネシュ・ナマズともいう)
オーレ・ナマズ    13:17
イキンディ・ナマズ  17:13
アクシャム・ナマズ  20:38(日没時間と同じ)
ヤトゥス・ナマズ   22:20

以前お話ししたように、この時間は太陽の運行に基づいているので、日によって、また都市や町によって少しずつ違ってきます。写真は2014年5月18日18:14となっていますね。イスラム暦が表示されているものもあります。
ちなみにIMASK 3:53と表示されているのは日の出の時間です。ラマザン中だとこの時間から断食を始めるわけです。アクシャム・ナマズは日没時間と同じで、ラマザン中はこの時間からイフタールが始まります。
この5回の礼拝時間になるとモスク(ジャーミィ)からエザーン(アザーンともいう)が街中に響き渡ります。エザーンは朗々とした礼拝の呼びかけです。毎日耳にしているため、最近はエザーンを聞いただけで、今何時なのかだいたい分かるようになりました。

尖塔(ミナーレ)のスピーカーからエザーンが流れます
尖塔(ミナーレ)のスピーカーからエザーンが流れます

 
トルコは政教分離がなされていて、他の中東諸国と比べても一日5回の礼拝をきっちりと行っている人はほとんどいないようです。退職したお年寄りくらいでしょうか。やはり日本人と同じように仕事もあれば学校もあって、日常生活を送っているわけですから。それでもイスラム教の安息日である金曜日にはモスクへ行って礼拝をする人は多いようです。オーレ・ナマズで、仕事の途中であろうスーツ姿の男性を見かけたりもします。

礼拝へ行くと、礼拝の前にまず身体を清めます。どのモスクにも身体を洗う場所があり、多くの蛇口が並んでいます。下の写真のように円を描くように並んでいるものや横一列に並んでいるものなどがあります。体の清め方にも決まりがあります。手→口→鼻の中→顔→ひじ上まで→頭髪→耳の穴→くるぶし上まで、の順に洗い清めます。手足や鼻・耳は右側からと決まってもいます。
ちなみに同居人のAliさんは自宅でシャワーを浴びてから礼拝へ出かけていくこともありますので、それでもよいのでしょう。

円い形のものはモスクの中庭にあることが多い
円い形のものはモスクの中庭にあることが多い

 

横一列に並んでいるものはモスクの壁際などに
横一列に並んでいるものはモスクの壁際などに

 
身体を清め終わるとモスクの中へ入り、礼拝をしますが、長くなりましたので、その説明は次回に。