大妻多摩中学高等学校

外務省後援「北方四島在住ロシア人高校生との交流会」(5月30日(金))参加報告

会場の様子
会場の様子
去る5月30日(金)に、外務省が後援する「北方四島在住ロシア人高校生との交流会」が大手町にあるTKP大手町カンファレンスセンターで行われました。これは会の名称通り、北方四島に住むロシア人の高校生と交流して相互理解を深め、将来の両国の関係改善に寄与する目的の会です。
当日はロシア人50名(高校生男女46名と引率教員4名)と東京からは、本校の他に都立北園高校、関東国際高等学校、早大学院高等学校などから38名の日本人の高校生が参加しました。大妻多摩からは、高校3年生10名が授業後に駆け付けました。それ以外にファシリテーターとして、外語大や東大、上智大、ICU大の現役大学生も参加していました。私、伊藤も、現在トルコにいる矢澤先生の代役で、ファシリテーターとして参加しました。

 

外大の卒業生もファシリテーターとして参加
外大の卒業生もファシリテーターとして参加
 偶然ですが、外語大の学生は本校卒業生の宇都宮さんで、現在ロシア語学科3年に在籍している元教え子でした。卒業後の先輩の活躍する姿を在校生に見せることができて幸運でした。午後4時半から始まった会は、10名くらいの小グループに分かれてのものでした。本校の生徒達にとって、海外セミナー等で外国人との会話は経験していても、ロシア人との交流経験はなかったと思います。テーブルに比較的大きなロシアの高校生が座ると、皆大人びて見えましたが、ほとんどの生徒が16、17歳と分かると驚きを隠せませんでした。

 

 

 

みんなで工夫をして
みんなで工夫をして
交流会は、icebreaker としてパスタ麺20本とセロテープを使ってどれだけ高い塔を作れるかを競うゲームで始まりました。それまで硬い表情で少し緊張気味だった両国高校生も、ゲームとあって言葉の障害も忘れて同じ目的に向かって協力し合う中で、いいムードが作れました。私のいたテーブルでも、ロシア人のユーリヤが簡単な設計図を描き、それに改良を加えてどんどん高くしていきましたが、先端にマシュマロを刺すルールになっており、その重みで曲がるか倒れてしまい、結果的には22cmの高さにしかなりませんでした。しかし、皆で笑顔になれたので良かったです。

 

 

 

木製の美しいスプーンとチョコレート
木製の美しいスプーンとチョコレー
コーヒーブレイクになり、同じテーブルのロシア人から美しい木製のスプーンと四島の図柄が入ったチョコレートをもらい、素敵な記念になりました。帰宅後、早速チョコを食べてみましたが、予想通り「激甘」でした。大学時代に、友人でロシア語学科にいた人からカボチャのジュースをもらった時もそうでしたが、寒いお国柄なのか彼らの食べ物は日本人には甘過ぎる気がします。

 

 

 

 

ディスカッションの様子
ディスカッションの様子
ブレイク後は、ディスカッションの時間でした。「我が校の自慢」、「紹介したい観光地」、「紹介したい文化」等についての考えを交換しました。とにかく困ったのは、共通語がないことでした。ロシアの高校生はほとんど英語が分からなかったため、通訳の方はいましたが意思疎通に時間がかかるし複雑なことが伝えられないため、本当に Body Language の世界でした。後で通訳の方にうかがうと、四島でも英語教育がしっかりしている島とそうでない島があり、英語が分からない高校生も少なくないとのことでした。しかし、生徒たちは機転を利かし、持ってきた京都・奈良のガイドブックや携帯の中の写真を見せて積極的に交流していました。ペットや学校、趣味の話など、同年代の女の子同士で盛り上がっていました。そして最後に記念写真も撮りました。

 

感想を述べて
感想を述べて
ディスカッションの後、総括として日露双方の高校生が数名感想をスピーチしました。本校も選ばれて、小林さんが代表でスピーチをしました。急に振られても、大勢の外国の方の前で堂々と話ができるのは、本校生徒の優秀さだと感じました。思いがけず私も振られてしまいましたので、彼女に負けないように、英語で感想を述べさせていただきました。

 

 

 

 

記念撮影もしました
記念撮影もしました
最後は、軽食を取りながらの自由な交流時間となりました。腕相撲大会があったり、合唱があったり、記念撮影会があったりと、全員すっかり打ち解けて交流していました。この頃には本校の生徒達も、自分たちで積極的に話しかけていました。どんな話をしていたのかは分かりませんが、とにかく楽しそうに話している姿が印象的でした。帰り際には、外務省の方からロシアのチョコレートの箱詰めも特別にいただき、全員で分けることにしました。

 

 

 

 

最後は積極的に交流!
最後は積極的に交流!
ロシアの若者と日本の若者が触れ合う機会など、そんなにあるものではないと思うので、とにかく貴重な体験でした。外務省の担当者である齊藤さんともお話をしましたが、両国高校生による交流は今回が初めてのことだったそうです。日露に関わらず、国際化が進む将来を考えると、このような若い人たちによる草の根の交流活動は間違いなく継続していく必要があるでしょう。しかし、いくつか難しさも感じざるを得ませんでした。やはり共通の言語があれば、もっと交流も深められると思いましたし、北方四島の返還を将来本当に両国間で交渉する時が来たならば、この目の前のロシア人たちはどうするのだろうと思いました。最後に、本校の生徒たちが、たくさんの他校生、外国人の中でも大妻生らしくきちんとしていたことを誇りに思ったことを記して報告を終えたいと思います。

 

英語科 伊藤 正彦