大妻多摩中学高等学校

ソマの炭鉱事故に思うこと

トルコは親日的な国か?②を書こうと思っていた時に、日本でも報道されているソマの炭鉱事故が起きました。

今日、14日から三日間の喪に服することが政府から発表され、どこにいってもトルコ国旗は半旗で弔意を表しています。ニュース番組はどの局もこの事故の話題でもちきりで、今日は私がいつも楽しみにしているドラマも休止になり、喪に服すジャーミィの祈りが中継されています。この記事を書いている現在、ニュースでは245人がなくなったと伝えています。

トルコではいたるところ半旗に
トルコではいたるところ半旗に

 
トルコに来てから調べている中で、日本とトルコ両国のきずなは災害や不幸な出来事の時にこそ強まるという話に出会いました。

前回にも書いた「エルトゥールル号遭難事件」。この時には日本全国で義援金の募金活動が起こり、トルコへ送られました。

その後100年近くたった1985年、イラン・イラク戦争のさなか、イラクのフセイン大統領が、「イランのテヘラン上空を飛行する航空機は無差別に撃墜する」と発表しました。欧米各国はテヘラン在住の自国民を救出するために、飛行機を送り込んで救出しましたが、日本は「安全が確保されていない」という理由で、政府も、救出を打診された航空会社も飛行機を出すことはしませんでした。そんな時、トルコ航空機2機が日本人を救出するために飛来したのです。撃墜の最後通告の時間ギリギリでした。トルコ政府は100年近く前に日本より受けた「エルトゥールル号」の恩を忘れていなかったのです。テヘランで悲嘆に暮れていた日本人にとっては大変ありがたいできごとでした。

その後も1999年のトルコのマルマラ地震の際には日本政府は真っ先に仮設住宅等の支援を行い、また東日本大震災ではトルコの官民挙げての支援活動が行われました。

大変残念なことではありますが、このように両国にとっての災害や不幸があった時にこそ、両国のきずながより強く、より深くなってきたのです。

今回のソマの炭鉱事故ではトルコ国民は悲嘆に暮れています。日本では今回の事故に対する募金活動などはまだ一般的には行われていないかもしれません。しかし、トルコセミナーを始めた本校としてはぜひソマの炭鉱事故に対する募金活動をしてほしいと思います。245人も亡くなっている現状で、募金で集まる微々たる金額では実際にはそれほど役に立たないかもしれません。しかし、その行動はトルコの人々に寄り添う日本人の気持ちの表れとはなるはずです。

本校の生徒会は、四川大地震やフィリピン台風などの災害時には全校生徒に呼びかけて募金を行ってきました。いまは生徒の皆さんも試験前で忙しいことと思いますが、ぜひ試験後に行動に移してほしいと思います。その気持ちをトルコの人々はしっかりと受け止めてくれると私は信じています。