大妻多摩中学高等学校

トルコの治安情勢は?

トルコセミナーへの参加を考えるときに、よく「治安が不安だから…」という声が出てきます。たしかに昨年はタクシム広場やゲジ公園で反政府デモが起き、世界中で大々的に報道されました。

現在の様子は実際どうなのでしょうか?イスタンブールに到着し、最初にタクシム広場へ行ってきました。

青空の下、のどかなタクシム広場
青空の下、のどかなタクシム広場

 
驚いたことに、想像とは違って、昨年のデモを感じさせるようなものは一切なく、世界中からの観光客が集まって革命戦士の像の前でさかんに記念写真を撮っています。警察の数も日本の観光地より少ないくらいで、昨年ここでデモがあったことを知っていなければ分からないほどです。昨年のニュースでもよく名前が出てきた「ゲジ公園」はタクシム広場に隣接していて、中高棟と多摩体ほども離れていません。ゲジ公園ではカップルや老夫婦がベンチに座ってのんびりしているだけ。

閑散として、デモがあったことさえ想像できないゲジ公園
閑散として、デモがあったことさえ想像できないゲジ公園

 
イスタンブール在住のトルコ人や日本人の話では、昨年もデモがあったのは平日の夕方や土日だけ。つまり仕事のない時間だけだったそうで、あのデモが続いていた日々も日中はタクシム広場もゲジ公園も閑散としていたそうです。「結局はみんなデモより自分の仕事が大切なんだよ」とあるトルコ人は話していました。本当に政府を倒そうなんて考えている人はほとんどいないらしいです。

この公園でのデモのニュースばかり流れると、外国にいる私たちは「治安は大丈夫なのか?」と確かに思うことでしょう。しかし、それは国全体のことなのか、一部のことなのかよく判断しなければいけません。例えるならかつて国会や首相官邸周辺に数万人の人が集まり、反原発デモをしたことがありましたが、そのニュースを見て外国人が「日本はいたるところ反原発デモであふれかえって、政府に大抗議している。日本はヤバいんじゃないか?」と思うようなものかもしれません。

イスタンブールに来てまず感じたことは、日本と同じように普通のトルコの人々が、普通に日常生活を送っているということです。朝、渋滞の中をバスや車や電車で通勤・通学し、夕方も同じように帰宅する。

アラブの春とよばれた国々の内戦のような混沌はまったくありません。日本と同じかそれ以上のショッピングモールがあり、人々が買い物をし、家族と食事をし…。

日本で聞こえていた治安や社会情勢の不安は現在のところ一切感じません。

テレビニュースでは5月1日のメーデーのデモのことをよく扱っています。日本でもメーデーのデモはありますよね。ただ、トルコではゲジ公園でのデモからちょうど一年近くたつので、警戒はしているようです。

長くなりましたので、治安の話はいずれまた。