大妻多摩中学高等学校

【中3】2019年度「理系向けガイダンス@東京農工大学」

本校では来年度から高校1年時に理科基礎科目を3科目履修することになります。

生物基礎・化学基礎は必修、物理基礎と地学基礎から1つ選択という形になり、事実上“なんとなく”の理系か文系を中3終了時点で決めておくことになります。そこで!今年度から中学3年生向けに「理系とはなんぞや?」を知って体験する「理系向けガイダンス@東京農工大学」を実施することにいたしました。今回はその記念すべき第1回目です。本文が長くなりますが、お付き合いください。
7月10日は奇跡的に雨に降られず、たまに日が差すような絶好の日和でした。9時半に東京農工大学農学部正門に68名の中3生徒が集合しました。

まず午前中は「理系とは?」「国立大学とは?」「農学部とは?」など全体的なガイダンスを農学部の教授お二方からしていただきました。獣医生理学が御専門の渡辺元先生、環境教育学が御専門の朝岡幸彦先生です。朝岡先生は筆者の元指導教官ですが、相変わらずお話なさるのがお上手でした。そして渡辺先生は子どもたちへの対応がとてもお上手で、質問をしたり受け答えをしたりする子どもたちはまるで前から知っている先生とお話をしているような雰囲気でした。

今回のコーディネーターとして企画から調整までしていただいた町井先生(お仕事の傍ら、農工大馬術部OBとして後輩指導をしていらっしゃる方です)からは、獣医といっても皆が病院で動物の診察をしているわけではないよ、という話を具体的にしていただき、われわれが知っているはずの情報にもいろんな見えない側面や奥があるのだよ、ということを教えていただきました。町井先生はおウマさんへの愛が強く、馬の説明のときには本当に楽しそうにお話をしてくださっていたのが印象的でした。「馬の先生」ととある子が呼んでいたのを聞いて、なんだかほっこりさせられました。

司会は同じくコーディネーター兼事務局として携わってくださった朝岡研究室の河村さんという博士課程の女性で、小学校の先生を長く務められていたこともあり、子どもたちを連れて構内を歩いたりまとめたりするのがとてもお上手でした。大変ありがたかったです。
ガイダンス後、各分野の研究室を4つ訪問するというタイトなスケジュールでしたが、とても贅沢で充実した内容でした。研究室内や研究内容など、細かくここに載せられない内容や写真もありますので生徒の様子のみ載せますが、普通のキャンパス見学ではこんなことはできません。貴重な体験です。生き物の基礎研究、動物の行動研究、ラボでの微量分析中心の研究、人文社会系の研究の4研究室を訪問させていただきましたので、「理系といっても、文系分野も含めて広く学ぶ内容がある」のだなということを実感できました。特にラボ中心の研究室の先生は、高田先生とおっしゃるマイクロプラスチック研究において高名な方ですが、短い時間で(のはずでしたが、ノリに乗ってちょっとオーバーしてくださいました)子どもたちに講義をしてくださいました。資料やパワポや現物などたくさんのものを用意してくださり、研究への情熱とともに先生のお人柄にも大変頭が下がりました。
学食で昼食をとり、その後は町井先生の「子どもたちが楽しい!と思える体験をしてほしい」という計らいで、動物たちとの触れ合いを行いました。3グループに分かれて、ヤギ・ウマ(厩舎)・ミニホースを順繰りに回るという形です。動物、とくにウマはとても繊細なんだよ、ということを知り、それを理解しながら、静かに頬を紅潮させておウマさんたちと接する子どもたちがとても可愛らしかったです。

今回68名の相手をしてくれた大きなウマは三九九王号(通称キュッちゃん)というお兄さん(歳はおじさま)で、サラブレッドと大型農耕馬のハーフであるため、とても体躯が大きく筋骨隆々、まるで黒王号(一定の世代にしか通じませんね・・・)を茶色くしたような子でした。筆者は3月に農工大見学ツアーをさせたもらった際、このキュッちゃんに惚れてましたので、再会できて大興奮です。彼の心音や蠕動音を1人1人聞かせてもらい、実際に肌を触って体温を感じ、いのちの不思議や大切さを学ばさせていただきました。ヤギさんたちは賑やかだったので、子どもたちも「メー」と返事しながら接していました。ミニホースを見たときは「かわい~!」と大きく言いたい気持ちをぐっとこらえて、小さく「カワイ―」と囁いて接していたのが印象的でした。こちらでは馬術部の学生さん達、ミニホースの会の学生さん達に大変お世話になりました。特に馬術部の学生さん達は研究室訪問の際の引率からずっとついてくださっていました。ありがたかったです。

盛りだくさんの内容で予定の14時半に終了することができました。

帰りに生協で農工大アイスは買えたのでしょうか・・・?楽しかった、と言って帰って行く様子を見ることができ、一安心です。またこのような意義深い企画を行っていきたいと考えています。
(農工大の先生方、学生のみなさん、町井先生、河村さん、ありがとうございました!!!)

1枚目
高田先生、プチ講義内で演示実験までしてくださいました!右側は河村さん。

 

2枚目
しっかりメモを取りながら熱心に聞いています。

 

3枚目
モルモットの心音、はやっ!!

 

4枚目
環境教育や社会教育ってなんだろう?朝岡先生まだまだ絶好調。

 

5枚目
これから動物との触れ合い体験。渡辺先生がグッと生徒を引きつけます。

 

6枚目
メーメー

 

7枚目
キュッちゃんかっこいいなぁ。。。ちなみにふくらはぎにはウマ用の湿布のような冷やす用の泥パックを塗っています。

 

8枚目
みんなにミニニンジンのおやつ配布。・・・ではなく、ミニホース用のおやつ配布中。

 

9枚目
ディープインパクトの息子(全部で何頭いるんだろう・・・)のうちの1頭、ドラゴン号。進路相談を受けています。