大妻多摩中学高等学校

「6年プロジェクト」シンガポール、オーストラリア現地下見報告(2)

前回記事からの続きです。NUS(National University of Singapore / シンガポール国立大学)で行われた「グローバル・リンク・シンガポール」大会の下見報告②です。

緊張の中、自分たちのポスターを掲示していく

緊張の中、自分たちのポスターを掲示していく

参加した生徒は総勢約120名で、そのうち約70名が日本の生徒でした。日本以外の国としては、フィリピン、シンガポール、インドネシア、タイ、マレーシア、ベトナムなど東南アジア諸国が多かったです。「ポスター・セッション」の会場は正にアジア的ムードが漂い、本校の生徒が参加すれば、イギリス、ドバイへの海外セミナーや、ハワイ、オーストラリア、イギリスへのターム留学とは一味違った体験ができるのが良いと感じました。会場にいると、自分もアジアの一員であることがよくわかります。また、皆英語を母国語としない者同士なので、肩の力を抜いて話すことができます。

来年本校生徒がこの大会に参加する場合は「ポスター・セッション」への参加となるので、今回はこの研究発表部門について報告します。初日は準備とリハーサルでしたが、生徒達は最初のうちはまだ緊張しているようでした。しかし、模造紙1枚大のポスターを掲示し終え、お互いの発表を見回る頃になると少しずつ打ち解け、一生懸命に自分たちの研究を説明する生徒達の英語と熱気で会場が騒然とし始めました。私もたくさんのブースを回って研究の説明を聞き質問をしました。引率されていた先生方とも知り合いになることができ、大変勉強になりました。他校のいくつかはネイティブの先生が引率されており、英語での交流も楽しめました。生徒たちの発表はどれも素晴らしいもので、「子供の労働問題」や「環境破壊から蛇の都市部侵入問題」など、お国柄が表れていました。研究内容もさることながら、色々な国の英語が聞けたのも私には楽しかったです。多種多様となった英語に触れ、言語の寛容度を高めることも、現在の国際教育の目的の一つでなのです。日本人英語もそうですが、それぞれの国の訛りがあって、彼らの英語が聞きとれない場合も多々ありました。でも、逆に質問をする良い機会となります。相手にも「一生懸命に理解しようとしている」のが伝わるので、嫌な顔はしません。違う言い方や易しい表現に言い換えたり、ゆっくり話したり、自分の発音を確認して言い直してくれます。本校を含め日本の生徒よりも、他国の生徒は自分たちの英語を臆せずに使います。来年参加する本校の生徒達にも、ぜひこの姿勢を見習って、交流を楽しんでほしいと思いました。

ベトナムから来た高校生、大変流ちょうな英語を話していました!

ベトナムから来た高校生、大変流ちょうな英語を話していました!

タイから来た高校生、中央の女子生徒は九州の学校に短期留学していたそうです

タイから来た高校生、中央の女子生徒は九州の学校に短期留学していたそうです

2日目の発表本番では、全員が制服を着て正装で集まりました。いろいろな制服を見るだけでも興味深かったです。来年ここに、本校のあのセーラー服を着た生徒達が立っている光景を思わず想像してしまいました。皆、昨日のリハーサルや夕食会でのゲームを通して少し顔見知りになっていたので、この日は開始早々に活気ある発表となりました。審査による表彰もあるので、生徒達は昨日よりもさらに熱を帯びて説明していましたが、昨日のリハーサルを経て発表方法を修正していたところに、ここに集う生徒たちのレベルの高さを感じました。生徒たちは相互評価もあるので、交代で歩き回って他校の発表にも耳を傾けていました。それに交じって、審査員の方々(NUSの教授です)も一つひとつの発表を丁寧に見回っていました。

 

インドネシアから来た女子生徒、2人ともとても優しくて、手作りのキーホルダーを記念にもらいました!

インドネシアから来た女子生徒、2人ともとても優しくて、手作りのキーホルダーを記念にもらいました!

来年本校の生徒達(高校1年の秋に募集、高校2年の夏に参加を予定)がこの「ポスター・セッション」に参加することになったら、英語が完璧でなくても構わないし何度“Pardon”や”Sorry”を使ってもよいので、ぜひ自分から積極的に他校の生徒と交流をしてほしいです。ステージで行う「オーラル・セッション」よりもface to face で行う「ポスター・セッション」の方が、人間的でより交流を楽しめると聞いていましたが、正にその通りでした。但し、勇気と積極性、そしてやはりある程度の英語力が必要です。ここを目標に勉強をするのも良いでしょう。「黙っていれば得るものが少なくなるのが、国際プログラムの厳しさである」ということを忘れないでほしいです。

次回は、夕食会における生徒の交流と表彰式、そしてNUSについても少し報告します。

英語・国際教育プロジェクトリーダー  伊藤 正彦

「ポスター・セッション」の本番は、アジアの熱気があふれていました!

「ポスター・セッション」の本番は、アジアの熱気があふれていました!