大妻多摩中学高等学校

【教員つれづれ草】第224段

  「高い知性をもち グローバル社会に貢献できる女性の育成」

 この文言は大妻多摩の教育目標である。ここで言う「貢献」をどのようにとらえるべきだろうか。

 私は、「グローバル化」が進むと地球人類が自動的に幸福になる、とは考えていない。根拠のないパラダイスがそこにあるのでもない。グローバル化が進むと同時に、人類が乗り越えねばならない困難も大きくなるのである。異国人が自分たちの生活圏に入ってくることに伴う既得権の侵害が、そのひとつだろうか。

 自分が不利益を被った時、「排外主義」が横行するのは歴史の常である。しかし、排外主義の行き着く先は、「自国中心主義」「保護主義」「国家主義」となっていく。

 さて、冒頭の「貢献」するとは? この連鎖に陥ることなく、「共生」「寛容」の精神で、「平和」の状態を根づかせるように「貢献」するということではないか。

 イギリス国民が「EU」離脱を判断した。明らかに「脱グローバル化」の判断といえる。
 このような状況だからこそ、「高い知性をもち グローバル社会に貢献できる女性の育成」に努めねばと思った。

井の中の高野聖