大妻多摩中学高等学校

【教員つれづれ草】第215段

「学校で大切なのは心の教育だと思うんだよね。」
これはある先輩教員の言葉である。私はこの言葉に強く感銘を受けた。ここ数年、教育界に押し寄せる「ICT」の波は激しくスピード感にあふれている。私たちはどうしてもその波に乗らなければならないと焦り、「今すぐ役に立つ」ものを通じて文明の利器の活用を優先してしまう。つまり、未来のことを考え、その社会を生きる子ども達にとって「何が役立つか」を考えすぎてしまう。もちろんこれは大切なことだろう。

だが、「心の教育」に優先するものではない。行事や部活動、もちろん授業を通じて、心を育てることが学校の存在意味なのである。変化の激しい今の時代、気を抜くと忘れてしまう視点だろう。私はこの言葉を先輩教員からもらいとても感謝している。そして、「すぐ役立つものはすぐ役立たなくなる」ということも忘れず、日々生徒の「心」に寄り添って共に成長していきたい。

井の中の高野聖