大妻多摩中学高等学校

【教員つれづれ草】第211段

『朝日新聞』に「折々のことば」というコラムがある。
2016年2月3日の表題が「福は内 鬼も内」となっていた。誤植かな? と疑いつつ読み進める。
このことばは梅原(うめはら)猛(たけし)(哲学者)のものらしい。「創造者というものは一種の鬼を自分の中にもっていなかったならばすぐれた仕事はできない」ということのようだ。

私は創造者ではない。しかし、何ごとかを成すためには、心の中に「鬼」を飼わなければならないだろうと思うこともある。自らの信念を信じて事を進めようとしても必ず批判や反発はあるだろう。でもすべての人が納得いくことはこの世の中ではあり得ない。もちろんその信念が間違っている可能性もある。自分を客観視することも大切だ。
そのうえで「鬼も内」を心に秘めて、生きていく覚悟をもたなければならないだろう。

女子校という「共感」を大切にする環境でも、この覚悟は必要だとコラムを読んで思った次第である。

井の中の高野聖