大妻多摩中学高等学校

平成24年8月31日(金) 中学校始業式 挨拶

ごきげんよう。
今日は、皆さんの元気な笑顔が揃い、嬉しく思います。
8月25日の夜に大妻多摩中学高等学校の説明会を行いました。当日は大勢の受験生と保護者の方がご来校されました。「唐木田駅から学校に向かう途中で、生徒の皆さんが、『こんにちは』と挨拶をしてくれたのが、とても気持ちがよい」、「娘を大妻多摩中学校に入学させたい」、「礼儀正しい学校生活の中に子供を入れたい」、「大妻多摩の生徒は、とても感じが良く素敵だなと思う」という感想が寄せられました。

また、「大妻多摩の生徒が、電車の中などの登下校中に制服をきちんと着ている姿が素敵だ」という声も伺いました。挨拶がきちんとできること、制服を正しく着装できること、これは皆さんが大妻多摩を誇りに思っている心が表れているのです。私は嬉しく思います。どうぞ、この心をこれからも大切にしてください。

さて、私は第19回英国セミナーの引率で高校1年生40名と共に、ロンドンから西に200kmほど離れた世界で一番美しい庭を持つと言われるコッツウォルズ地方の中ほどに位置するチェルトナムという街へ行きました。生徒の皆さんは、チェルトナムでホームスティをしながら、バスで30分ほど離れたグロスターの学校で語学研修を行いました。

今年はロンドンオリンピックが開催されました。グロスターの語学学校から、バスで90分ほどのところにサッカーの試合が行われるコベントリー競技場があり、なでしこジャパンとカナダ戦を観戦できる機会に恵まれました。大勢の人々が集まる場所でテロでもあったら大変なことになりますので、会場へは試合の2時間前までに行くこと、飲み物などの液体物や食べ物の持ち込み禁止、手荷物やボディのチェックなどが飛行機搭乗なみの厳しさで行われました。ルールを守ることでお互いの安全が守られるわけですから、チェックを受けることに文句を言う人はいませんでした。

試合は2対1でなでしこがリードしていました。1点をリードしても、試合の最後までゴールを攻めていくなでしこの選手たちの積極的で粘り強い姿勢を見ていて私は、澤選手の「夢は見るものではなく、叶えるもの」と語った言葉を思い出しました。ひとつひとつの練習の積み重ねで鍛えられた技と、磨かれた強くてしなやかな精神が、この試合につながっているのだと感じました。

昨年のワールドカップのアメリカとの決勝戦、試合終了まであと3分で、同点ゴールを決めた澤選手のプレーを皆さんは、覚えていることと思います。澤選手は、目には見えないけれど、シュートを打った時に、自分の頭上にサッカーの神様がいるような気がして、私に会いに来てくれたんだと心の中で叫んだそうです。6歳の時に初めてボールを蹴り、小学生の時にサッカークラブに入団し、ワールドカップで優勝するまでの26年間、練習を積み重ねてきた澤選手だからこそ、サッカーの神様にめぐり会えたのでしょう。

皆さんはチャンスの神様の話を知っていますか。チャンスの神様には、後ろ髪がないので、チャンスが来たと思ってつかもうとしても、既に通り過ぎてしまいつかめないということです。澤選手は26年間基本の練習をくり返し辛抱強く行ってきたので神様と出会え、つかまえることができたのでしょう。澤選手の姿から「続けることに意味がある」ということを教えてもらいました。

そして、今回の試合を観戦し、なでしこの選手たちの姿は、大妻の「理想は高遠に、実行は足元から」の精神と一致するものと感動を致しました。夢を叶えるためには、一朝一夕にはできません。皆さんも、どうぞ夢を持ち、大妻の精神で粘り強く前に進み、チャンスの神様をつかんでください。

明日の9月1日は防災の日です。これは1923年9月1日に起こった関東大震災にちなみ、また8月から9月は、台風の襲来が多いことから「災害への備えを怠らないように」との戒めもこめられ、制定されたものです。

災いはいつ降りかかるものかわかりません。例えばホテルや旅館に泊まる時には、非常口を確認しておく。シミュレーションをしておくことで、いざという時に命を守ることができるそうです。また、制服のポケットにハンカチを入れておく。怪我をしたときや、火災の煙などに遭遇した時にハンカチで口元を押さえることもできます。何気ないことも準備をしておくことで助かることがあります。今日は、これから地震が予知された場合の集団行動訓練を行います。注意事項をよく聞き、皆さんで協力をして訓練に臨みましょう。

常盤主幹

主幹 常盤 直美