大妻多摩中学高等学校

ロンドンでの帰国生入試説明会のご報告及び海外で活躍する卒業生

5月16日(土)にイギリス、ロンドンで「大妻4中高合同 帰国生入試説明会」が行われました。多摩校からは伊藤が参加しましたので、ご報告いたします。

日本人の方が多くお住いの Ealing

日本人の方が多くお住いの Ealing

【5月14日[木]】

11:15羽田発JL043便にてロンドンへ。到着が遅れた上に、空港も道路も混雑していてホテルのチェックインまでに3時間くらいかかりました。今年ロンドンも異常気象だそうで、5月にしては気温の低い日が続いているとのことでした。この日も雨で、時々みぞれ交じりでした。とにかく寒かったです。

【5月15日[金]】

2日目は快晴でしたが、やはり少し肌寒かったです。でも、花々がとても美しく咲いていました。午前中に説明会の会場となる JOBA の Finchley教室に移動し、 JOBA London の木村校長先生にご挨拶と、大妻4校のご説明。その後、明日の説明会の会場下見とプロジェクターの確認をしました。大妻4中高の我々でお話しをするうちに、とても和やかでいいムードでお話が進みました。

ロンドン日本人学校の正門前

ロンドン日本人学校の正門前

午後にCab で移動して、ロンドン日本人学校を訪問。校長先生、教頭先生にご挨拶と、大妻4校のご説明をしました。最近は現地校にお子さんを入れるご家庭が多いので、日本人学校の在籍生徒数は減っているとのことでした。中高9学年で350名だそうです。また、帰国のため毎年1/3の生徒が替わるそうです。校舎と敷地は、最盛期には1,000人の在籍があったため、とても大きく広かったです。

このロンドン日本人学校のあるエリアには大変多くの日本人の方がお住まいということで、日本にもある塾が進出されておりました。近くにある ena塾の Acton教室とヴェリタスアカデミー塾の Acton教室をご訪問し、ご挨拶と大妻4校のご説明をしました。両校とも関心は大でした。特に、ヴェリタスの校長先生は、以前に多摩センターにいらっしゃったそうで、大妻多摩のことをよくご存知でした。持参した本校のポスターを両校に掲示していただきました。

JOBA  Acton 教室が入る建物

JOBA Acton 教室が入る建物

その後、JOBAの Acton教室に移動し、明日の説明会場の下見とプロジェクターの確認をしました。参加予定数20~30名とのことでした。

【5月16日[土]説明会当日】

朝から素晴らしい晴天となりました。12:50に JOBA Acton教室に到着して4人で会場設営。13:30から各校20分で説明、最後に10分間の個別相談という流れでした。今年から帰国生入試を始める本校は、残念ながら知名度があまりありませんでしたが、終了後の個別相談で、黒川にご実家のある方が「いい学校と評判が高いので、帰国したら大妻多摩と考えております」とおっしゃってくだいました。

 

JOBA  Acton 教室での説明会

JOBA Acton 教室での説明会

その後、急いで Cab を捕まえて2つ目の説明会場となる JOBA Finchley 教室へ移動。しかし、土曜日の渋滞につかまり40分の移動が1時間以上かかってしまいました。ロンドン市内は好天の週末ということで、どの公園にも多くの人がいました。

予定より5分遅れで JOBA Finchley教室での説明会開始。昨日下見の際には上手くマッチングしていたPCとプロジェクターが何故か当日は映らず、持参した資料だけを使いながらの説明となりました。それでも、お帰りの際に一人のお母様から、「大妻多摩のことは全く存じ上げませんでしたが、今日の説明を聞いて、ぜひお伺いしてみたくなるような説明でした」と言葉をかけていただき、遠くロンドンまで来た甲斐もあったと、涙が出そうなくらい嬉しかったです。

JOBA  Finchley 教室での説明会

JOBA Finchley 教室での説明会

説明会終了後Cabを待つ間、丁度授業を終えて教室から出てきた生徒数名に話しかけてみました。皆、現地校でもまれているせいなのか、しっかりと受け答えができていました。ぜひ、彼女たちの多くに大妻多摩に来て、本校生徒とともに学んでほしいと思いました。

 

【5月17日[日]】

快晴。この日から私だけが残って、ターム留学の新提携校を下見することになっておりました。朝食を終えると、ホテル近くにお住いの卒業生(高校6期生)、渡邉さん(現在、外資航空会社でキャビンアテンダンドとして勤務)が、ワシントンから戻ったばかりのお疲れのところ、Heathrow Airport から直接会いに来てくれました。熊谷先生からの連絡を受け、事前にメールで連絡を取っておりましたが、仕事の都合で会えそうになかったので諦めていました。しばし懐かしい話に盛り上がりました。一度、日本のデパートに就職されたそうですが、夢だったCAの仕事を諦め切れずに転職されたとのことでした。実家は読売ランド前とのことでしたが、日本から遠く離れたイギリスで、自立して立派に働いておられる卒業生の雄姿を在校生の皆さんにもぜひ報告したいと思いました。

以下は、その日のうちに彼女からいただいたメールです。ぜひ読んでいただきたいと思い、ご本人の許可を得て掲載します。

 

伊藤先生

ごきげんよう。

卒業生の渡邉さんと

卒業生の渡邉さんと

1996年3月卒業、高校6期生の渡邉でございます。今日は突然、アポなしでお訪ねをし、大変失礼いたしました。しかもチェックアウト直前、そして他校の先生方とのお約束もあったかと思われる中、私のワガママで本当に申し訳ございません。数分間でもお目にかかれて感激でした。貴重なお時間を有難うございます。

先生、あの頃とお変わりなく優しくてハツラツとされていて、一瞬のうちに多摩校時代を思い出す事ができました。私はお伝えした通り在英(もうすぐ)12年になります。常々思いますのは、我々日本人は諸外国から欧米人になった日本人を期待されているのではない、という事です。私が在職しております会社は英国の企業ですが、同僚は英国人ばかりでなくアメリカ系、アフリカ系、インドやアジア系と、様々な国籍で、勿論お客様も同じく多種多様です。仕事柄、政治経済の話にはなる事は少ないのですが、日本文化や習慣、伝統や観光についてドキッとする質問をされる時もあります。

例えば日本独特のお辞儀について「何故お辞儀をするのか」から始まり、同じお辞儀でも日本式のお辞儀がありますが、その説明を求められたり、食文化では「外食先で何故、前菜→メインのように順番に出てこずに、ほぼ同時期にテーブルにならぶのか」と突っ込まれる時もあります。また、皇族について聞かれたり、店先で店員が叫んでいるように聞こえる「いらっしゃいませ」の意味は一体何なのか、何故日本人は機内や街でマスクをしているのか?伝染病なのか?とも聞かれます。クリスマスにターキーを食べずにチキンを食べる日本文化にも驚かれます。「何故ケンタッキーがあんなに繁盛するのか意味不明」と。しかもクリスチャンでは家族のイベントの中、日本のクリスマスは恋人たちのイベントとして盛り上がるのも意味不明とも(笑)。彼らはカプセルホテルにも興味津々のようです。日本政府が盛り上げようとしているクールジャパンの影響もあるのかもしれませんが、日本文化はどの場面においても注目の的です。加えて弊社が日本路線を飛んでいた時は日英両方のサービススキルが求められました。英国人が遊び心で入れた英語アナウンスを咄嗟に日本語に訳して日本語アナウンスを入れるのは毎度緊張の連続でした。勿論機内で病人も出ましたし、その時は通訳もします。まさに給与をもらいながら日々、社会勉強をさせてもらっています。

外国で生活するという事は、孤独に向き合う精神も必要ですし、街で露骨に人種差別をされる時もあるのでタフさも必要です。そういう根性や努力する基礎を学ぶ事ができたのが大妻多摩での生活だったと思います。まさに「理想は高遠に、実行は足元から」です。英語が苦手だった私も、その気になればある程度のところまではいける、どんな環境におかれても文句を言わず、与えられた環境の中で頑張れる、そんな精神を大妻多摩で学ぶ事ができたと感謝しております。

長々失礼いたしました。先生は休む間もなくお忙しいご滞在との事、どうかご自愛のうえ、お気をつけてお過ごし下さい。今日は本当に有難うございました。

渡邉美英

 

彼女のメールの随所にみられる、愛校心、逞しさ、優しい心遣いに心が温かくなりました。以上簡単ですが、ロンドン帰国生入試説明会のご報告です。

入試広報部長 伊藤 正彦