大妻多摩中学高等学校

平成26年1月8日(水) 中学校始業式 挨拶

平成26年1月8日(水) 中学校始業式 挨拶

 新しい年を皆さんの元気な笑顔で迎えることができまして嬉しく思います。 皆さんのご家族の中には、年末・年始もお仕事でお忙しかった方々もいらしたことでしょう。このように皆さんと新しい年を無事に迎えることができますのは、年末・年始も私達の暮らしを安全に守り、支える為に働いてくださっていらっしゃる方々の御陰と改めて感謝をしております。

 世界には、女の子だからという理由で学校に行かれず、自分の名前を書くことができない少女が大勢います。16歳のマララ・ユスフザイさんは、イスラム過激派の支配するパキスタン北部で女の子が教育を受ける権利を危険を顧みず訴えた為に、一昨年の10月に頭に銃弾を受けました。英国の病院に緊急搬送され、手術を受け奇跡的に回復しました。 私は、昨年の12月に「私はマララ」という日本語訳の自著伝が出版されましたので読みました。マララさんは、夜も眠ることができないほどに命の危険にさらされ、脅迫を受けている生活の中でも「全ての子どもが教育を受ける権利」を訴え勉強を続けていました。マララさんの志の高さに感銘を受けると共に、彼女が過激派より受けたあまりにもむごい仕打ちに傷口が裂けるように心が痛みました。私達が暮らしている日本は、教育を受ける環境が整い恵まれている社会であることがよくわかりました。

 皆さんが、新学期を気持よく始められるように、昨年末、床にワックスが塗られました。お掃除をして下さる方が洗面所などをきれいにしてくださいました。ガーデニングボランティアの保護者の皆様は、寒い中、新年のお花を玄関に用意して皆さんを迎える準備をしてくださいました。皆さんは、皆さんのことを大切に思ってくださる人々がつくった恵まれた環境の中で育ち学んでいます。環境によって人はつくられ、そして人が環境をつくっていくのです。

 コタカ先生は、「自分自身をきれいにする為には、食事のマナーを守ること。きちんとした挨拶をすること。トイレの掃除をすること。」「トイレを出る時は、振り返って。」と生徒に話をされていたそうです。 教室や学校、多くの人が利用する公共の場では、自分が使った跡をよく見て確かめる「あとみ癖」を身に付け、しまつができる人に自分を育てましょう。その行いを通して、感謝と気遣いのできる人になり、コタカ先生が目指された「心の美人」に育っていくのです。

 新しい年が、皆さんとご家族の皆様のご健康とご多幸に満ちた1年となりますよう祈念し、ご挨拶とさせていただきます。 ごきげんよう。

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主幹 常盤 直美