大妻多摩中学高等学校

高校3年選択O.C.生徒たちによるアセアンセンターへのフィールドワーク

三田線御成門駅を出てすぐのところにあるアセアンセンター入口

三田線御成門駅を出てすぐのところにあるアセアンセンター入口

6月9日(木)の午後、高校3年生の選択オーラルコミュニケーションの授業で、東京タワーの近くにある「アセアンセンター(正式名称は『東南アジア諸国連合貿易投資観光促進センター』)」に高校3年生10名を連れて、フィールドワークとして訪問しました。春休みに事前に訪問をし、打ち合わせをしての実施でした。
4月からの授業では、「女性の社会進出とそれに伴う諸問題」をテーマに、いくつかの英語のマテリアルやインターネット上の映像を使って「情報を得ること」、「その情報を使って、テーマに関して英語のプレゼンテーション行うこと」に取り組んでいます。今回の訪問では、次の3つを目的にしました。

 

(1)このテーマについて、アセアン諸国の事情について質問し、その回答をまとめて、各自のプレゼンテーションに活用する。
(2)学校外の英語を使う本物の環境で、実践的に英語を使用する。
(3)アセアン諸国の情報を得ることで見識を広める。

皆真剣にお話を聞いていました。緊張もあったでしょうか。

皆真剣にお話を聞いていました。緊張もあったでしょうか。

生徒たちはこの授業を高校2年生の時から選択し、何度も英語のプレゼンテーションをしてきており、人前で英語を話すことには慣れている方ですが、校外で、しかもアジア出身の初対面の方にインタビューをするような機会は、もちろん初めてでした。計画では、ブルネイ出身の女性スタッフの方にインタビューをする予定でしたが、当日急に体調を崩され、代わりに男性スタッフで、カンボジア出身のクオン氏とラオス出身のニック氏が対応してくださいました。お二人とも、生徒たちの反応を見ながらゆっくりとお話しくださり、生徒たちも言われていることをほぼ理解していたと思います。

 

 

「仕事の中に英語があった」と、石毛さん

「仕事の中に英語があった」と、石毛さん

まず、アイスブレイクとして、クオン氏が英語で生徒一人ひとりに将来の夢について質問をしてくださり、生徒たちはそれぞれ英語で答える中で、次第にリラックスしていきました。その後、アセアンセンターの仕事に関する12分程度の紹介ビデオを英語で視聴した後、クオン氏による補足説明やご出身のカンボジアに関するお話を聞きました。アセアン加盟国が昨年設立したAEC(ASEAN Economic Community) のお話は、貿易に関係する話が多かったため、生徒達には難しいところもありましたが、同席されていたセンターの広報担当官の石毛さんが、分かり易い英語で補ってくださり、生徒たちは理解を助けられました。カンボジアの国旗の中に描かれている「アンコールワット」の話や世界遺産の話題には、昨年プレゼンテーションでも取り組んでいた内容でしたので、生徒達は興味深く聞いていました。

正面右がカンボジア出身のスタッフのクオン氏、左が石毛さん

正面右がカンボジア出身のスタッフのクオン氏、左が石毛さん

クオン氏の後に、石毛さんからアセアンセンターの歴史やその担う仕事の重要性について話をうかがいました。「今日は緊張されているかもしれませんが、貴重な機会ですので、リラックスしてどうぞ楽しんでください」、「英語が最初にあったのではなく、仕事の中で英語を使う場面があった」という石毛さんの言葉が私の印象に残りました。生徒達にはどんな言葉が残ったのでしょう。
最後は、今回のテーマで生徒たちが英語で質問し、お二人がそれに英語で答えるセッションでした。私は敢えて同席せず、部屋を出ました。生徒たちに英語でのコミュニケーションを主体的に、そして自力で頑張ってほしかったからです。終わる頃に部屋に戻ったときには、石毛さんのサポートはあったでしょうが、堂々とはいかないまでも、英語でのやり取りをこなしていました。誰でもそうですが、こういうステージを経て本当に言葉としての英語が使えるようになるのです。私も19歳の頃、空港でカナダの老夫婦に話しかけた時の、「分かるかどうかの不安、通じた時の感動、思ったように言えなかった悔しさ」を思い出しました。彼女たちは17、18歳です。私よりもはるかに進んでいると、感心しました。将来が本当に楽しみです。

ハミザさん、クオン氏とニック氏を囲んで記念撮影

ハミザさん、クオン氏とニック氏を囲んで記念撮影

最後に、お世話になった、もうお一人の広報官の貫山さんに受付のハミザさんも加わっていただき、一緒に記念撮影をして帰りました。ハミザさんはブルネイ出身でした。当初、インタビューをする予定のスタッフの女性がブルネイ出身ということで、実は生徒たちは事前にブルネイという国について調べてきていました。私が指示したわけではありません。また、先週の授業後、体育祭の前で忙しいのにもかかわらず、CALL 教室に遅くまで残って今日のインタビューの準備をしている生徒達もいました。本当に優秀な生徒たちと、親切なクオン氏とニック氏、そしてお忙しい中を我々のために受け入れの準備をしてくださった石毛さん、貫山さん、笑顔で迎えてくださったハミザさんたちとの素敵なフィールドワークの時間でした。         英語科 伊藤正彦