大妻多摩中学高等学校

【校長室より】ありのままの自分を愛する

ありのままの自分を好きになろう

201901校長室より_ありのまま①

少し前のことになりますが、インスタグラムで約800万人、ツイッターでは約180万人のフォロワーをもつ渡辺直美さんが、BTS(防弾少年団)、トランプ大統領、歌手のリアーナやカニエ・ウェスト、モデルのカイリー・ジェンナーなどとともに2018年TIME誌(6月28日号)の「インターネットにおけるもっとも影響力のある25人」(The 25 Most Influential People on the Internet)に選ばれました。そのほとんどはブロガーですが、直美さんは今やビヨンセの物まねをする芸人からインフルエンサー(社会に影響力のある人)としてテレビCMやテレビ番組で活躍し、自らのファッションブランドPunyus(プニュス:アメリカサイズで16までを揃えている)をプロデュースするデザイナーとしても知られるようになりました。

“Watanabe is Japan’s most popular star on social media. She’s also one of its most fearless, expertly using her platform as comedian and fashion designer to challenge long-held stereotypes about Japanese women.”(直美さんは日本のソーシャルメディアにおいてもっとも人気のあるスターであり、ステレオタイプの日本人の女性像に果敢に挑戦するコメディアンでありデザイナーです。)

TIME誌はこのように直美さんのことを紹介し、次のような彼女のコメントも載せています。

“I want to tell people to love themselves as they are,”“ I want them to treasure what they have――that’s how I gained confidence.”(太っていてもやせていても、ありのままの自分を好きになってほしいとみんなに言いたい。)(ありのままの自分を大切にしてもらいたい、そうすれば自信がもてるようになるわ)

太目の体型を最大限に利用して、物まねをしたりお気に入りのファッションでインスタグラムに登場して人気者になった直美さんですが、2008年にお笑い芸人としてテレビ番組に登場してから現在のようなインフルエンサーになるまでには10年以上の努力があったのです。

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個人的には、2003年にトニー賞ミュージカル作品賞を受賞した『ヘアスプレー』の主人公トレイシーを彷彿とさせる直美さんですが、この「ありのままの自分を好きになってほしい」というメッセージは、以前にも紹介したバービー人形にもあてはまるグローバルなコンセプトなのです。もともとファッションモデルの着せ替え人形として1959年に登場したバービーは、2016年に多様な体型と肌の色、髪の毛のバービーを売り出し、自分と等身大の人形を持つことによって美しさにも多様性があることを女の子たちに気づかせました。長身、小柄、太めの体型、肌や髪の毛の色も今までのヨーロッパ系だけなくアジア系、ラテン系、アフリカ系、直毛の黒髪、カーリーヘア、ブロンドなど、人種によってさまざまな組み合わせが可能だということです。これらの人形は、今までのセレブのようなドレスではなくジーンズやTシャツのようなカジュアルな服装をしており、普通の女の子の友達として一緒に遊ぶことができます。

歌にダンス、そしてその独特の色彩センスのファッションとインスタグラムは、直美さんを「インスタの女王」「日本を代表するインフルエンサー」に押し上げました。彼女の元気いっぱいの前向きな生き方は日本の女性たちを大いに勇気づけていることでしょう。また彼女の存在は「美しさの規準」は何なのかを気づかせる大きな役割を果たしました。誰でも欠点はあるものです。外見だけでなく、性格も、自分で欠点だと思い込んでいることを逆手にとって長所に変えれば、自信がもてるようになるし積極的にふるまえるようになると思うのです。