大妻多摩中学高等学校

「北方四島在住ロシア人高校生との交流会」への参加報告

先ずは自己紹介

先ずは自己紹介

さる5月29日(金)に、外務省が後援する「北方四島在住ロシア人高校生との交流会」が今年も大手町にあるTKP大手町カンファレンスセンターで行われました。これは会の名称通り、北方四島に住むロシア人の高校生と交流して相互理解を深め、将来の両国の関係改善に寄与する目的の会です。当日はロシア人約50名と東京からは、本校の他に都立北園高校、早大学院高等学校が参加しました。大妻多摩からは、高校3年生12名が授業後に駆け付けました。私、伊藤は昨年に続いて2度目の参加となりました。

午後4時半から始まった会は、日露10名くらいの小グループに分かれてのものでした。本校の生徒達にとって、海外セミナーやターム留学、姉妹校Brigidine College生との交流等で外国人との会話は経験していても、ロシア人との交流経験はなかったと思います。テーブルに比較的大きなロシアの高校生が座ると、皆大人びて見えましたが、ほとんどの生徒が年下の生徒(最も若い生徒は男の子クリムで12歳でした)と分かると驚きを隠せませんでした。

77cm の高さを記録した大妻多摩のグループとレギーナ

77cm の高さを記録した大妻多摩のグループとレギーナ

交流会は、icebreaker としてパスタ麺20本とセロテープを使ってどれだけ高い塔を作れるかを競うゲームで始まりました。それまで少し緊張気味だった両国生徒も、ゲームとあって言葉の障害も忘れて同じ目的に向かって協力し合う中で、いいムードが作れました。私のいたテーブルでも、男性のロシア人2人がどんどん高くしていきましたが、先端にマシュマロを刺すルールになっており、その重みで曲がるか倒れてしまうので、本校生徒たちがセロテープで補強したりして、協力しながら進めました。最終的には、私たちのグループは55cmの高さでしたが、隣の大妻多摩グループはレギーナの積極的な活動で77cmに到達しました。皆で笑顔になれたので良かったです。

その後は、自分たちの町や学校、文化の紹介や、お互いへの質問時間でした。去年もそうでしたが、とにかく困ったのは共通語がないことでした。ロシアの高校生はほとんど英語が分からなかったため、Body Language の世界でした。しかし、生徒たちは機転を利かし、持ってきた修学旅行時の写真や携帯の中の写真を見せて積極的に交流していました。通訳の方も臨機応変に素早く翻訳してくださったので、たくさんのことを聞き合うことができました。ペットや学校、趣味の話など、同年代同士で盛り上がっていました。そして最後に記念写真も撮りました。

だんだんと真剣モードに!

だんだんと真剣モードに!

ディスカッションの後は、各テーブルの代表者が、自分たちが話し合った事を報告しました。残念だったのは、全グループの代表をロシア人が務めたことでした。やはり日本人は「恥の文化」なのだと思いました。彼らの内容が、意外なほど真面目で堅かったのにも驚かされました。

最後は、最上階に会場を変え、夕食を取りながらの自由な交流時間となりました。参加していた日本の他の2校ではロシア語が教えられているため、色々な出し物の準備をしてきて披露していたのに対し、本校生徒は会話にも通訳の方を必要とした上に、何の出し物の準備もしていなかったので、少しかわいそうに思えました。今回で2回目となる会ですが、昨年は歌だけでしたが、とにかく他の2校は日頃のロシア語授業の実力試しのごとく、力を入れて準備をしておられました。ロシア語の劇があったり、合唱があったり、記念撮影会があったりと、全員すっかり打ち解けて交流していました。本校の生徒達も、自分たちで積極的に通訳の方を交えて話しかけていました。どんな話をしていたのかは分かりませんが、とにかく楽しそうに話している姿が印象的でした。帰り際には、記念写真も撮影しました。

最後の写真撮影では、会場は大盛り上がりでした!

最後の写真撮影では、会場は大盛り上がりでした!

ロシアの若者と日本の若者が触れ合う機会など、そんなにあるものではないと思うので、とにかく貴重な体験でした。日露に関わらず、国際化が進む将来を考えると、このような若い人たちによる草の根の交流活動は間違いなく継続していく必要があるでしょう。しかし、やはり共通の言語があれば、もっと交流も深められると思いましたし、北方四島の返還を将来本当に両国間で交渉する時が来たならば、この目の前のロシア人たちはどうするのだろうと思いました。最後に、本校の生徒たちが、昨年に続き今年も、たくさんの他校生、外国人の中で大妻生らしく凛としていたことを誇りに思ったことを記し、報告を終えたいと思います。

英語科 伊藤 正彦