大妻多摩中学高等学校

【留学便り】ドイツ便り<9月>

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ドイツ便り 9

 

こんにちは、国際ロータリー2750地区よりドイツ連邦共和国に派遣していただいている森田です。長らくお待たせいたしました、ついにドイツレポート9月号です。9月は朝寒くても昼は日が照って暑くなる日が続きました。それでも木々の葉は色づいてきて季節の移り変わりを感じます。

今月は同じ地区に来ている他の国からの派遣生たちと集まる機会が二度ありました。ロータリー主催の週末のお泊り会みたいなものです。45人ほどの派遣生のうち南米からがほとんどで、特にアルゼンチン出身とブラジル出身が多いです。「南米の人たちはとにかくパーティーする」という私が持っていたステレオタイプをこの目で実際のものだと確認しました。この週末は毎晩時間を見つけては大音量で音楽を流して踊っていました。みんな場慣れしていて自然に体が動いているという感じで、それでいてダンスも上手です。日本ではどんなパーティーをするかと聞かれて、日本はめったにパーティーはやらないし踊らないと答えると、じゃあ友達と出かけて何するの?!とびっくりしていました。この時、日本は子供だけで車が無くても行ける楽しい場所も娯楽も多いなと気付きました。パーティーに慣れていない私は雰囲気についていけなくてちょっと寂しい気分になることもありますが、派遣生たちはみんな暖かいです。スペイン語圏出身の人たち同士でバーッと喋った後「ごめん、カナがいるだから英語も話さないとね、今は~~っていう話をしてたんだよ」と言ってくれます。ちょっとした会話だけで言いすぎかもしれませんが、ただ明るくて陽気なだけじゃなくてその熱量をこんな私にも分けてくれるわけです。彼らの良いところを持って帰りたいです。

 

ドイツ便り9月① ドイツ便り9月②

(左、みんなで湖に行った時。集合写真はよくそれぞれの母国の国旗と一緒に撮るので派遣生と集まる時は持っていきますが、この写真のようになぜかずっと背負ってる子もいます)

(右、私以外のこの四人はスペイン語で話しますがいつも輪に入れてくれます)

 

この一年間で三つのホストファミリーにお世話になる予定です。今のホストファミリーは最高です。ホストお母さんは、私の拙いドイツ語にしっかり耳を傾けてくれるだけでなく、私が聞いて分からなかった言葉や知らなかった単語を紙に書いて教えてくれます。かなり根気強くないとできないことだと思います。ドイツに来て初めの三週間くらいは、慣れないことが多かったり何かと面倒で複雑な手続きがあったりしてどうしても英語に頼ってしまっていました。しかし段々と切り替えていって、ある程度ボキャブラリーのストックができた今は家族とのある程度の会話はドイツ語でできるようなりました。「ドイツにいるだからドイツ語ができるようになって当たり前でしょ」という態度をとる人もたまーにいますが、ホストお母さんの助けなしにはずっと難しかったはずです。ホストお父さんはZimmermeister、大工の職人です。今は家の横で何か修理しています。愉快な人で、何かとよく冗談を言ってます。日曜日の朝ごはんのゆで卵にはよくペンで顔を書いてくれます。それだけでなく、街のことをよく知っていて色々教えてくれます。

この前はホストファミリーがゴスラーの中心街の近くのRammelsberg鉱山に連れて行ってくれました。ここは鉱山の仕事を今に伝える史料が地上、地下ともに残されていて、旧市街とセットで世界遺産になっています。博物館と聞いていたので、ガラスケースの中の展示品を眺めるだけかと思っていましたが、想像を絶する面白さでした。ヘルメットをかぶって、昔本当に鉱夫が仕事場に行くのに乗っていた小さなトロッコで地下に潜りました。当時採掘に使われていた機械がどのように動いていたかを見たりガイドさんの案内を聞いたりしました。その機械が稼働する時の大きな音を聞いて地下の冷たく暗い空気の中を歩いていると、ゴスラーの街が今威厳ある姿を見せているのはここで働いていた人がいたからなんだなと実感しました。


ドイツ便り9月③ ドイツ便り9月④ ドイツ便り9月⑤

(左、鉱山の地下、当時のものがそのまま残っているのをたくさん見られます)

(真ん中、天井に近く空気が暖かいところに作業服をつるして乾かすそうです)

(右、ゆで卵アート、作者はホストお父さん)

  次回は十月初めの秋休みの話題が多くなりそうです。楽しみにしていただけたら嬉しいです。

  ではでは、 Tschüss!