大妻多摩中学高等学校

「6年プロジェクト」シンガポール、オーストラリア現地下見報告(1)

National University of Singapore その施設の大きさと先進性に驚き!

National University of Singapore その施設の大きさと先進性に驚き!

7月21日(金)~23日(日)にシンガポールのNUS(National University of Singapore / シンガポール国立大学[現在、アジアNo.1の大学と格付けされている]の U-Town)で行われた「グローバル・リンク・シンガポール」大会の下見を行い、7月24日(月)~27日(木)とオーストラリアのブリスベンに移動して、来年から実施する本校の海外フィールドワーク「グローバル・キャリア・フィールドワーク」の打ち合わせに行ってきました。夏休みのHPを使って何回かに分けて、その報告をします。

今回はまず、「グローバル・リンク・シンガポール / Global Link Singapore」の報告①です。この大会はJTBが主催し、グローバル・イシュ(世界の課題)とサイエンス(科学)の2分野でアジアの中高生が研究発表する大会で、数年前より始まりました。発表は、Power Point による「オーラル・セッション」とポスター(模造紙1枚)による「ポスター・セッション」とに分かれます。前者はスーパー・グローバル・ハイスクール(SGH)校やスーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)校の中で、国内のコンテストを経て上位校のみが参加します。従って、今年から始まった「6年プロジェクト 英語・国際教育プロジェクト」の中の一つとして、来年度より本校も希望者を募って参加しようと思っていますが、その場合の参加形態は「ポスター・セッション」となります。

「オーラル・セッション」で「外来種のアリの侵入」について発表をする女子生徒5人

「オーラル・セッション」で「外来種のアリの侵入」について発表をする女子生徒5人

リハーサルから正式な発表まで通して見学をし、私自ら参加した生徒たちに積極的に英語と日本語で話しかけて、次のように感じました。まず「英語面」では、本校生徒が参加しても他校生徒に劣ることはないと思われました。但し、「研究発表の面」ではかなりの工夫と時間をかけないと、このレベルにはいけないと感じました。研究の深さ、着眼点、メソッド(やり方)等、もし本校生徒が参加するならば、時間をかけて(チームで)考え、内容を深める必要があります。そこには、本校が中学で行っている「卒業研究の経験や手法」が活かされるのではないかとも思いました。たとえば、四国の高校(女子5人で発表していました)の発表は、最近ホットなトピックとなっている「外来種のアリの日本侵入」について、2012年から中国・四国・九州・沖縄の主要な港で追跡調査を行ったものでした。どのような経路で侵入してきたのか、その影響は何かなど大変手間暇かけた深い内容の研究でした。堂々とした発表態度もさることながら、内容も本当に素晴らしかったです。

「ポスター・セッション」の各国生徒の準備風景は正にアジア的

「ポスター・セッション」の各国生徒の準備風景は正にアジア的

英語力は身についても、発信内容がメッセージ性のない浅いものでは、せっかくの能力も生きません。個人的には、本校の生徒を(たとえ数名であれ)ぜひ来年この場に連れてきて、同じ年頃の学生が、日本であれアジアであれ、これだけの研究をしていることを見せてあげたいと感じました。その経験は、グローバル社会の課題、科学の可能性、アジアの途上国の大きなエネルギー、自分の進路選択、将来の大学での研究分野、物事を協働して論理的に考えるプロセス、実践的英語力の重要性等々、本当に多くの事を学べる素晴らしい機会になると思いました。もちろん、費用が高いこと(4泊5日で約30万円)や、自分から積極的に発信しないと、ただ見ているだけで得る物が少ないという問題とリスクもあります。

次回記事へ続く。

英語・国際教育プロジェクトリーダー  伊藤 正彦

「ポスター・セッション」のポスターももちろん英語です。しかもカラー!

「ポスター・セッション」のポスターももちろん英語です。しかもカラー!